ずっと居たくなる、また帰ってきたくなる、逗子銀座通りの古本イサドととら堂

逗子で一番のお気に入りスポット、本当は誰にもお教えしたくない(笑)

私の秘密の場所なんです。

町の本屋さんがなくなっていく今、

がんばる古本屋さんは、とても貴重です。

まずは、お店探しから楽しんでみよう!

JR逗子駅から近くなのですが、少しわかりにくい所。

「JR逗子駅前」信号側から、逗子銀座通り左手を進みます。

休業中のお店がちらほら。心なしか商店街、元気がないような。

もりもり営業中のモスバーガーさん、CoCohana逗子店さん、ハマまで5分

(イタリア料理のお店ですよ)さん、を通り過ぎましょう。

どのお店もがんばれー!

「まだ行くのかな?この先ある?」

と思う頃、ジョニー湘南さんとTOYS SHOPさんの間にひょっこり通りが。

両脇がコインパーキングなのですが、迷いこんだのではありません。

ほら、看板が見えました。

「古本イサドととら堂」です。

古民家を改装しています。

白い壁に赤い屋根の、小さなおしゃれな一軒です。

店名の ”イサド” って、どういう意味なのでしょう?

答えは、宮沢賢治「やまなし」のなかに。

お店に入って、さっそく絵本を選ぶことにしましょうか。

アプローチには、「PEN」、「BRUTUS」、「VOGU」、・・・

時代を作り続ける雑誌たちのバックナンバーが並びます。

ちょっとした空間にも、見やすく、無駄なく、本が置かれています。

行かないうちに、ステキな暖簾がかかっていました。

「店内5名さままでの人数制限をさせて頂いております。恐れ入りますが、交互にご入店ください。」

と貼り紙もあり。

コロナ対策、ばっちりです。

暖簾を抜けて、中に入ります。

店内探検、いざスタートです。

一歩踏み込むと、そこはもうワンダーランド!

絵本、旅の本、往年の雑誌バックナンバー、文化教養あらゆるディープな本、本、本。

ごく手前には、趣味の本があります。

手芸、工芸、染色、料理、着物・・・

珍しい刺繍の本や、着物の柄についての分厚い写真集など。

もうここで足が止まってしまいました。

右手には、店主の特設コーナーが。

今は、”動植物” 関連かな?

戸川幸夫作「牙王物語」、学術書「滅びゆく日本の動物」、美術手帖「動物写真がすごい!」、絵本「ギュスターヴくん」・・・。

うーん、どれも気になります。

奥は絵本コーナーです。

「やまなし」、あるでしょうか。

本棚に沿って奥へ進むと、床板が少しきしきし鳴ります。

いつも、ここはそーっと歩いて。

さらに深い本の森が続きます。

今の気持ちに寄り添ってくれる本に出会えるのは、店主の人柄から

店主は、この業界に入って20数年、満を持して地元でこのお店をスタートしました。

創業10年。

いつもお客さんの好み、世の中の動きを見極めて仕入れをしているそうです。

並べ方は、関連するものごと=ジャンル別。

ひとつのジャンルを時間を忘れて宝探ししていただきたい、とも。

小さな受付窓口のある会計コーナーの奥、

今日も、黙々と外カバーをかけておられました。

物静かな内側から、古い本と私たちを繋げたい、という想いがあふれていました。

大切に選び、並べてくださったから、すてきな1冊に出会えるのですね。

遠くからここを目指してこられるお客さんも増えています。

不定期で「イサド展」も。

いつもとは違う、掘り出し物がみつかるかもしれません。

現在、長時間の滞在、立ち読みはできません。

が、古い本たちに囲まれて居るだけで、何だか幸せな気持ちになれます。

ご自宅の本も1冊から買取してくださいます。

ぜひぜひ、足を運んでみてください。

古本イサドととら堂
住所:逗子市逗子5−3−39
アクセス:JR逗子駅東口、京急逗子線逗子・葉山駅北口2より徒歩5分
電話番号:046-876-8606
営業時間:11:00−22:00
定休日:月曜日(祭日の場合は営業)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。