文学者も愛した老舗のお蕎麦やさん 茅ヶ崎の「そば処 江戸久」

あるお休みの日、自転車がパンクしてしまい近所の自転車屋さんに修理をお願いしました。修理には30分ほどかかるとのこと。

お腹も減っていたので、近くにあったお蕎麦屋さんでお昼を食べながら待つことにしました!
その時に訪れたのが、ラチエン通りにある老舗のお蕎麦やさん『そば処 江戸久』さんです。

お座敷とテーブル席、両方ある広々とした店内

お店に入ると「お好きな席へどうぞ」と優しい笑顔の店員さんが迎えてくれます。

お座敷とテーブル席、どちらにするか迷いましたが今回はテーブル席を選びました。
隣のテーブルとの距離は十分な間隔がとられ、お店全体は広々とした印象です。
また席の間には仕切りがあり、人目を気にせずゆっくりと過ごせます。

店内には大きな窓がたくさんあります。窓からはあたたかな日差しが差しこみ、お店の中はとても明るいです。窓からみえる緑の木々も、目を楽しませてくれます。

分厚くしっかりした一枚板のテーブルや、木の幹そのままの太い柱も大変味わい深く、どこか懐かしい雰囲気です。

作家 開高健さんも愛した江戸久のお蕎麦

席につくと『作家 開高健お気に入りの席』という貼り紙と写真が目にとまりました。

開高健さんは小説家であり、芥川賞選考委員の一人でもありました。
晩年を茅ヶ崎市で過ごされた為、近くに『開高健 記念館』もあります。
開高健さんも江戸久さんのお蕎麦をよく食べにいらしていたようです。

せっかくこの席に座れたのも何かのご縁、お蕎麦を食べた後何か作品を読ませていただこうと思いました。

お蕎麦以外のメニューも豊富です!

江戸久さんはメインであるお蕎麦のほかに、うどんや丼ぶりなどメニューが豊富です。
天丼、カツ丼、親子丼、カレー丼…どれもおいしそうで迷ってしまいます。
麺も丼ぶりもどちらも楽しみたい!という方には両方食べられるセットメニューもあります。

喉ごしの良いお蕎麦とさくさくの天ぷらが絶品です!

私は今回、冷たいお蕎麦と天ぷらがセットになった「天ざる」を注文しました。

まずは天ぷらをいただきます。えび、なす、ピーマン、さつまいも、大葉…どれも揚げたてでさくさく。とても軽いので、あっという間になくなってしまいます!

そしてメインのお蕎麦。のりが散らされていて見た目も鮮やかです。薬味のネギとわさびをたっぷり入れていただきます。…おいしい!

つるつるっとのどごしの良いお蕎麦は、夏の暑い日にもぴったりです。

頃合いをみて、店員さんがそば湯を持ってきてくれました。

「熱いので、気をつけてくださいね」

ちょっとした気遣いの言葉が嬉しいです。少しずつ、量を調整しながらそば湯をいれていきます。

そば湯って、なんともいえない優しい味わいですよね!胃にすーっとしみわたり、心まであたたかくなりました。

ごちそうさまでした!

この日は日曜日でお蕎麦をいただいている間にも、続々とお客さんがいらっしゃいました。

みなさんの様子をみていると、日常の何気ない休日にふらっとおいしいお蕎麦を食べにきたという印象。老舗でありながら、落ち着いて過ごせる店内、お値段も良心的で、またすぐに行きたくなってしまいます!

地域の人に長く愛されている理由も納得です。

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

そば処 江戸久

住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北5-10-42
アクセス:東海道本線「茅ヶ崎駅」から徒歩20分
TEL:0467-86-7070
営業時間:ランチ 11:00-15:00(LO14:00)
     ディナー 17:00-20:00(LO19:00)
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。