逗子の街中を流れ、逗子海岸へと流れ着く田越川沿いは、散策を楽しむことができる田越川回廊となっていて、市民のお散歩コースとして親しまれています。
途中には、逗子海岸の向こうに江の島と富士山を一望できる渚橋のほか、富士見橋、田越橋など、さまざまな橋がかかっています。
その中でも岸辺の桜とのコントラストがあざやかな朱塗りの橋、仲町橋と清水橋の間にある、おそば屋さん「あん彦」。
今回は麺類大好きな私イチオシのおそば屋さんをご紹介します!
逗子の景勝が望める田越川沿いのお店
2005年に逗子文化プラザホールの斜め向かいにオープンした「そば席 御清水庵 あん彦」。
その後、2018年に現在の田越川沿いのお店に移転しました。
JR「逗子駅」からは、駅前の交差点にある横浜銀行の左手を直進、京急「逗子・葉山駅」からは北口から出て左に歩くと、逗子市役所向かいにある京急線の踏切が見えてきます。
踏切を渡って田越川の手前の道を右折、川沿いに歩いてすぐのところにあります。
お店の前には普通車3台、軽自動車1台分の駐車スペースもあります。
お店の前からは桜山をバックに、赤い仲町橋が川面に映る様子が見えてとてもキレイ。
右手の仲町橋、そして左手の清水橋の近くには川に張り出すようにして咲く見事な桜の木があり、逗子景勝十選に選ばれています。
桜の季節には多くの人でにぎわうスポットにもなっています。
店主こだわりの越前そば
お店のドアを開けて中に入ると水が流れるオブジェの横に、空席待ちの椅子が置かれています。
右手に進むと調理場に面したカウンターの手前にガラス張りのそば打ちのスペースが。
奥には壁際に2人がけのテーブル席が6つ、中央には6人掛けの大きな木のテーブルがあります。
店内は白い壁に木で統一された家具や格子、窓枠などが映えて、すっきりした清潔感のある印象です。
左手の奥には宴会などに利用できる個室のお座敷もあるそうです。
テーブルの上には「福井県産そば使用店」のプレートが置かれています。
店主の方は福井にルーツをお持ちだそうで、越前市の「御清水庵」で修行した後に、こちらで越前そばのお店を開いたのだそうです。
「越前そば」は大根おろしを薬味ではなく、出汁として使うのが特徴。
こちらのお店でも大根おろしに出汁を加えてつけつゆにする「越前おろしそば」が一番人気なのだとか。
ただし大根の辛さは季節によってかなり変化するため、夏はかなりの辛さになり、メニューにも8、9月は激辛と書かれています。
私は夏のピリッと辛い大根おろしがたっぷり入ったつけつゆが大好きなのですが、辛いのが苦手な方は天ぷらや揚げ玉など油分のあるものと一緒に食べるとよいのだそうです。
冬場は大根も甘くなるので、季節ごとに違う味を楽しめるのもまたいいですよね。
こちらのおそばは福井県産のそば粉のみを使用し、そば粉と小麦粉の割合が10対2の「外二」で打っているそうです。
注文時には、のどごしなめらかな中細の「丸抜きそば」か、そば殻ごと挽いた風味の強い中太の「田舎そば」を選ぶこともできます。
辛味も和らぐ絶品の豆乳おろしそば
メニューを見ていたら、「豆乳おろしそば」なるものを発見!
ヘルシーなのにしっかりした食べごたえ、と書いてあります。
今日はこちらを頼んでみることにしました。
運ばれてきたのはこちら。
確かにつけつゆがクリーム色ですが、お箸を入れてみると大根おろしがたっぷり入っているのがわかります。
一口そのまま飲んでみると、とってもまろやか!おつゆと豆乳、大根の辛味がいい具合にマッチしています。
次におそばをそのままいただくと、歯応えもしっかりしていてほんのり甘く、おそばの香りがふわっと鼻に抜けていきます。
おそばをつけつゆにたっぷりとひたして口に運ぶと、少し細めのおそばがおろしだれによく絡んで相性もぴったり。
他のお店では食べたことのないクリーミーな味わいです。
このメニューはまかない料理から生まれたものだそう。
これなら夏場の辛い大根おろしが苦手な人でも大丈夫。
こちらのお店は、福井名物の「へしこ(鯖のぬか漬け)」や「出汁巻き卵」などのおつまみや、旬の野菜天ぷらなども絶品です。
逗子の街中を流れる田越川沿いをお散歩しながら、「あん彦」のおそばを堪能してみては?
そば席 御清水庵 あん彦
住所:神奈川県逗子市逗子5-14-7
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」より徒歩5分
京急線「逗子・葉山駅」より徒歩3分
TEL:046-845-7770
時間:11:00-15:00(LO 14:30)
17:00-21:30(LO 21:00)
定休日:火曜・第4水曜日