逗子の路地裏に現れるスペインバル、隠れ家的なお店でパエリアをいただく

逗子で一番にぎわっている銀座商店街。駅から海へと向かうその商店街の通りを1本入ると、静かな住宅街になります。いつも行列のできている和菓子屋「菓子 こよみ」を右に曲がると、住宅街の中に店舗の灯りがポツンと見えてきます。

「Ambos zushi」という看板に灯りが灯っていて、飲食店だとわかるものの、何の店だろう?と思う方も多いのではないかと思います。

Ambos・・・双方、両方と言った意味を持つスペイン語。

そう、ここは逗子で唯一のスペインバルなんです。逗子市はスペインまつりなど開催されていて、スペインには馴染み深い街ですが、スペインに馴染みのあるお店は他に見たことがありません。

今回はこの隠れ家的なお店、「Ambos zushi」を紹介します。

シンプルなインテリアで落ち着く店内

2021年の冬に、スペイン料理店などで修行をしていたシェフがオープンした同店。知人などからうわさは聞いていたのですが、2022年暮れにやっと子連れで訪問できました。

店内は、カウンター席と二人掛けのテーブルと四人掛けのテーブルで小ぢんまりしています。

しかし天井が高いのと、席と席の間に余裕があり窮屈に感じません。音楽好きなマスター、天井からぶら下がっているひょうたんスピーカーにこだわりを感じます。

この日も心地よいミュージックが、このスピーカーから流れていました。シンプルなインテリアですが、椅子に敷いていたものがスパニッシュを感じるものでした。

全体的に照明は暗めで、にぎやかなスペインバルというより落ち着く空間で静かにいただく、といった感じです。本場スペインの慣習のように、ゆっくり時間をかけて食べる、にふさわしい場所です。

ワインが進むアペタイザーの品々

席に通されると、目の前に大きなワインセラー。メニューが来る前から、ワインのラインナップが気になって仕方ありません(笑)。

好みのワインを伝えると、数本持ってきてとても丁寧に紹介をしてくださいました。

この日のオススメの黒板メニューは5品。子ども用にブレッド付の白子のアヒージョと、牛すね肉のりんご煮をオーダーしました。

白子をアヒージョでいただく…なかなかないです。見ただけでぷりっぷりなのがわかります。アツアツのまま口に入れると、ふわ~と口の中でとろけていきました。

そしてこちらが牛すね肉のりんご煮。もうどれだけ煮込んでいたのかしら?というくらいやわらかく、味が染み込んでいました。

やはり最後はパエリアでしょ!

こちらは定番のメニュー。タパスはマリネやサラダのような軽めから、ゴルゴンゾーラのリーゾまで、ワインのお供、迷ってしまいます。

こちらは意外とお腹にたまった、タコとじゃがいものガリシア風。スペインの北西部に位置するガリシアの伝統的なタパスのようです。

そしてやはりシメはパエリア!こちらは3種類からセレクトができます。今回は魚介のパエリアをオーダー。存在感のある魚たち、この魚介の旨味が、米全体に広がっていました。

この日は、他にも子連れのご家族がいらっしゃっていて、家庭的なスペインバル、と言った感じです。我が家の子どもは、初のスペイン料理でしたが、なんでも口にしていて安心しました。子連れの食事にもオススメです。

海の幸が豊富な逗子エリア。今後もシェフによってどんなアレンジで料理を提供されるか、楽しみなお店です。

Ambos zushi
住所:神奈川県逗子市逗子1-8-34
アクセス:JR横須賀線逗子駅徒歩5分
営業時間:17:30-23:00
電話番号:046-854-9522
定休日:木曜日+不定休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。