絶景ポイントあり!ウォーキング、ハイキングに最適な逗子の「蘆花記念公園」

明治の文豪、徳富蘆花(とくとみろか)のゆかりの地である、逗子の蘆花記念公園。知る人ぞ知る、逗子海岸の西浜付近に建てられている石碑「不如帰」の著者です。

昭和59年、逗子市制30周年を記念して開園された比較的歴史の浅い公園です。

日々近くを通っていたためここに公園がある、ということはわかっていたのですが、いざ足を踏み入れると逗子の歴史を知れるとても奥深い公園でした。

子どもを遊具で遊ばせるというより、おとながゆっくり散策するのに適した公園です。今回はその公園の魅力を紹介しますね。

蘆花の詩と共に園路を歩く

公園の場所は京急逗子線、逗子・葉山駅の南口を降りて、逗子海岸へと続く田越川沿いを歩くイメージです。葉山や海へと向かう道なので、逗子にしては車の量、人通りが多い場所です。

「公園入口」の看板から、本当にこの奥に公園があるの?と若干不安になるほど、細い住宅街を歩いて行きます。

しばらくすると公園の広場が現れます。犬の散歩や、年配の方が体操をしている光景が見受けられました。

公園面積は4.3ha、この広場は下記の案内図右下の「南広場」です。

広場の前には公園唯一の公衆トイレがあります。広々としていて明るく、清潔感もありいざという時には安心です。

園路を歩くと、ところどころで徳富蘆花の詩に出会えます。「あじさい植栽」の看板も。これは梅雨時にも来るべきですね!

古墳へと繋がる公園でもあります

先ほどの南広場から公園に入らずに、すぐ横の道を歩いて行くと木造平家の第一休憩所が現れます。12月でしたが、紅葉の美しかったこと!

さらに奥には第二休憩所もあり、これらの休憩所は逗子市が管理しており、連絡すれば実際に使用できるようです。内観も気になりますね。

建物とは逆側に、今はもう使われていない登り窯もありました。

そしてこの公園の一番の魅力はこちら、急な坂を登り切ったところに現れる相模湾、江ノ島、富士山が広がる景色ではないでしょうか?正直結構、キツイ坂です。しかしこの絶景を見るために登るだけの価値はあります。

この富士山を見たら、気を取り直して(笑)さらに奥へと歩いて行きます。「国指定史跡 長柄桜山古墳群 第2号墳」の看板が見えてきました。

がしかし、古墳はどれなのかわからずでした…。この先に第1号墳があるのですが、だいぶ歩いてきたのでこの日は断念。

ちなみに第1号墳は、葉山の葉桜団地方面から入った方が近いようです。

身近な場所で逗子の歴史や自然に触れられる貴重な場所

公園の地形が複雑で、先ほどは公園の外側を行くルートを紹介しましたが、南広場から郷土資料館へ向かう道を歩いてみました。こちらが郷土資料館。

この建物は横浜の実業家により建設され、一時期は徳川宗家第16代当主家達の別邸として利用されていたとのことです。

和室4部屋が海に向いて建てられているそうで、眺望はなかなかのものだったことでしょう。ここは逗子八景のひとつ「桜山の春嵐」にも選ばれています。

残念ながら2020年3月に閉館されており、この中を覗くことはできませんでした。

また別の入り口からは逗子市景観重要建造物、国の登録有形文化財にも指定されている旧脇村邸という、木造住宅建物もあります。

とにかく紹介しきれないほどの魅力が、所々にある公園です。公園から逗子海岸へは徒歩5分くらい、駅からは途中カフェが何軒かあるので、充分逗子を堪能できると思います。

ちょっと運動不足を感じたら足を伸ばして、絶景を見に行くのも気持ち良いですよ。

蘆花記念公園
住所:神奈川県逗子市桜山8丁目2274番1
アクセス:京急逗子線「逗子・葉山駅」南口より徒歩約15分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。