この日は、ずっと気になりつつも何年も行けていなかった「しなそば小浜」のラーメンを食べに、夫とサイクリングに出かけました。
なぜ気になっていたのに、何年も行っていなかったと言うと、なんとも立ち止まりにくい場所にあるからです。
お店を知らないかたは、
「どういうこと??」
と思うでしょうし、お店をご存知のかたは、
「ああ、わかる〜!」
と思っていただけるでしょう。
その道をどのように説明しようかと、いろいろ調べていたら、葉山のおもしろい歴史が見えたので少しだけご紹介します。
昔は馬が通るのも一苦労!?
しなそば小浜は、葉山マリーナや葉山日影茶屋のすぐ近くにあり、観光地とも言えるようなエリアではあるのですが、お店のある場所が狭い坂の途中なのです。
この坂は「鐙摺(あぶずり)」と呼ばれる場所にあります。鐙摺は、葉山の昔の地名のひとつで、源頼朝がここを馬に乗って通ったときに、足を踏み掛ける馬具の鎧(あぶみ)を岩にすったことから名付けられたと言われています。
それくらい狭くて急な坂のため、現在でも車がすれ違うときには、車体をこするんじゃないかとハラハラしてしまいます。路線バスが向かい側から来たときには…私には運転は無理〜!と毎回思うほどです。
そんな場所なので、いつも自転車やバスで通り過ぎるだけで、なかなか行けていなかったのです。この日は、葉山マリーナまで自転車で行き、葉山マリーナの駐輪場に停めてから、歩いて向かいました。
満席覚悟で訪ねるべし
お店の外観は、普通の一軒家のような佇まいです。私たちが伺ったときも満席で、少し外で待ちましたが、外観の写真を撮っているうちに席があき、運よくすぐに入ることができました。
玄関のような引き戸を開けると、こざっぱりとした清潔感のある店内に、テーブルが5つ、各4席ずつ設けられています。
木のテーブルや椅子のせいか、山小屋の食堂にいるような、不思議と遠い場所に来たような気分になりました。
シンプルなメニュー
メニューの種類は少なく、潔さも感じられ、それも好印象です。優柔不断な私も迷わず選べて助かります。この日は夫と2人で、
- しなそば
- わんたんめん
- ちゃーはん
を注文しました。お腹ペコペコとは言え、ちょっと頼みすぎたかなと思ったら、
「残ったら持って帰っていいよ〜」
と言ってくださったので、ほっとして、ご飯が来るのをたのしみに待っていました。
早くてうまい!
店内はBGMもなく落ち着いた雰囲気で、食べる前からこのお店をとても気に入っていた私は、ラーメンへの期待も高まります。そうこうしているうちに、あっという間にラーメンが来ました!
しなそば
入店したタイミングもあると思いますが、メニューの種類が少ないからでしょうか?あまりの早さにびっくりしました。お腹がすいていたので、とてもうれしかったです。
ラーメンは、しなそばらしい煮干しの香りが効いたあっさりとした醤油味で、麺は細麺。こういうのが食べたかった!と思うような、意外と葉山にはない、懐かしいシンプルなラーメンです。
ちゃーはん
ちゃーはんも塩味だけかな?と思うくらい、あっさりとした味付けですが、少し焦げ目のついた卵やネギがアクセントになっています。セットのスープには、わんたんが2個入っていて、ちゅるんと柔らかくてこれもおいしい!
なんだかんだで、2人で完食してお腹はパンパン!でも、お腹はいっぱいなのに、次回はラーメンと餃子もいいなぁなんて、次のことも考えてしまいました。
アクセスについて
最後に、改めてお店までのアクセスについて、行ってみてわかった注意点も含め記載しておきますね。
車で行く場合は、お店の入り口前に、しなそば小浜の駐車場が車2台分あります。しかし、最初にも記載したようにお店前の道路がとても狭く、駐車場もギリギリの幅なので、車の運転に自信がないかたは、葉山マリーナの有料駐車場を利用することをおすすめします。
自転車やバイクで行く場合も、お店の前に停めるところはないので、葉山マリーナの無料の駐輪場を利用すると良いと思います。駐輪場からしなそば小浜までは、徒歩約2分です。
最寄りのバス停は、「鐙摺」もしくは「葉山マリーナ」です。どちらも、バス停から徒歩約2分で行けます。徒歩で行く場合、この辺りは車の往来が多いにもかかわらず、歩道がほぼない道なので、歩くときも注意してくださいね。
アクセスについての注意点はありますが、葉山で一度は食べてみてほしいお店です。華やかなイメージの葉山マリーナ横とは思えないくらい、落ち着いた雰囲気も味わえますよ。
しなそば小浜
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内69
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または、京浜急行「逗子・葉山駅」よりバス利用
「鐙摺」または「葉山マリーナ」下車徒歩約2分
TEL:046-875-2727
営業時間:10:30〜17:00(スープなくなり次第終了)
定休日:月曜・第三火曜