出汁の香りがたまらない!葉山の釜揚げうどん「益うどんDEKETACHI」

今回は、2月の寒い日にあたたかいうどんが食べたくなり、以前から気になっていた「益うどんDEKETACHI」に行ってみました。

寒い日でしたが、天気は良かったので、運動もかねて歩いて向かいました。

益うどんDEKETACHIは、葉山町役場前の交差点から、葉山御用邸方面へ向かう坂の途中にあります。どこから行っても、アップダウンのある場所なので、食前のいい運動になりました。

陽気なコックさんと、のぼりと提灯が目印

益うどんDEKETACHIの入り口は狭いので、目立つ感じではありません。目印は、うどんと書かれたのぼりと提灯、そして陽気なコックさんです。

この写真を見たら、

「あー!横を通ったことある!」
「ほかほか弁当のところだ!」

と思うかたも少なくないはず。ただ、ひと1人分の幅しかない歩道と、車通りの多い坂道なので、なかなか立ち止まって見たことがないかたも多いのではないでしょうか?

同じ建物にあった「ほかほか弁当葉山一色店」は、2023年10月末に一時閉店していますが、益うどんDEKETACHIは現在も、お弁当屋さんの左半分を間借りという形で営業されています。

壁画の陽気なコックさんは、RYU AMBEさんというイラストレーターさんによるもので、ほかほか弁当のお店の施工時に描かれたものだそうですよ。

鰹出汁の香りに包まれる

さて、さっそく店内へ。入店してすぐ、濃い鰹出汁のいい香り!たくさん歩いたこともあり、それだけでお腹が鳴りそうなほどでした。

店内には、2〜3人掛けのテーブル席が2つと、カウンター席が4つありました。私は奥のテーブル席へ。

メニューを見ると、ところどころに「おすすめ」の印がついています。初めてだったので、おすすめをいただこうと思い、

  • 名物 益うどん(温)
  • でけたち牛筋煮込み

を注文しました。

普段の私なら単品で注文するところですが、この日はいい香りに誘われて、つまみも注文してしまいました。

箸が止まらない、できたてうどん

うどんと、牛筋煮込みが一緒に運ばれてきました。

益うどんDEKETACHIのうどんは、細麺です。私はいつも、太いモチモチのさぬきうどんには食べ慣れているのですが、細麺のうどんは初めてです。

真っ白で、細くて、お湯の中にふわっと漂っています。見た目は柔らかそうですが、どうなのでしょうか?つけ汁につけていただきます。

まず、口に含んでハッとしたのは、ゆずの香りでした。つけ汁に少し入っていたゆずの皮が、いいアクセントになっています。

うどんは、100%北海道産の地粉を使用し、細くてもっちりしたうどんに仕上げています。見た目から想像していたよりも弾力があり、口の中ではツルッとなめらかです。

つけ汁は、1等級利尻昆布と、2種類の鹿児島産鰹節をたっぷり使った無添加出汁がベースになっています。揚げ玉のコクと濃いめの鰹出汁が、優しいうどんと相まって、飽きずにどんどん箸が進みます。

ちなみに、「でけたち」は四国の方言で、「できたて」の語源にもなったと言われています。

体もあたたまるピリ辛の牛筋煮込み

続いて、牛筋煮込みもいただきます。

小ぶりのお椀に、スプーンを入れると、とろっとろの牛筋やこんにゃくがたっぷり入っていました。ところどころ、唐辛子も見えます。

食べてみると、濃いめの味付けで、熱々ぷるぷるで体が温まります。

添えられた辛子はマスタードのような酸味があり、味変にちょうど良い塩梅で、ときどきつけながらいただきました。

牛筋煮込みの濃い味から、ツルツルっと細うどんをまた食べたくなります。

クセになる味変3種!

各テーブルには写真のような調味料が3種類用意されています。

左から、

  • 七味(青いラベル)深煎りの七味
  • 七味(黒いラベル)強めの辛味
  • 山椒オイル

店主のかたのおすすめは、調味料を左から順番に使うこと!

この中で、私が1番感動したのは、最後に使った山椒オイルです。

「少量垂らしてみてください。辛味はなくて、山椒の香りがとてもいいですよ。おすすめです!」

と店主のかたからもおすすめされていたので、最後の2口分残った頃に、つけ汁にたらり。

正直、私は山椒のビリビリする辛さは苦手で、「辛味はない」と教えていただいたにもかかわらず、おそるおそるたらしてみました。

でも、ひと口食べて、目を見開いてしまいました!本当に辛味はなく、山椒の爽やかな香りが口いっぱいに広がって、新鮮な味わい!そろそろお腹いっぱい…と思っていたのに、またスルスルとお箸が進んでしまいました。これはハマる…!もっと早く入れてもよかったかも〜と思ったほど。次回はもう少し山椒オイルでおうどんをたのしみたいなと思いました。

締めの1杯

うどんをたっぷり楽しんだ後は、つけ汁に、うどんが入っていたお湯をれんげで入れて、好みの濃さに割って飲み干します。
お湯割りにしたつけ汁は、ほっとするマイルドな味わいに変わり、締めの1杯にぴったりです。

しかし、山椒オイルの後、おいしさに感動して、締めの写真を撮り忘れてしまいました。

食べ終わる頃には、ちょっと汗をかくくらい体があったまって、お風呂にでも入った気分です。

家ではよくうどんを食べますが、家では真似できない、最高においしいおうどんでした!

仙元山のハイキング後にもおすすめ!?

この日は坂道を歩いた後にいただきましたが、これは葉山の仙元山を登った後にも最高なのでは!?と気づいてしまいました。

仙元山のハイキングコースを図書館通り側から登り、葉山町役場側からおりてくると、益うどんDEKETACHIは目と鼻の先なのです。
夏は冷たい麺、冬はあたたかい麺でいかがでしょうか?程よく疲れた体に、染み渡ること間違いなしです。

お近くにお越しの際は、益うどんDEKETACHIの釜揚げうどんを、山椒オイルもかけてぜひお試しください。私もおすすめします!

益うどんDEKETACHI
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1392-80
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または、京浜急行「逗子・葉山駅」よりバス利用
「葉山小学校」下車徒歩約3分
TEL:046-875-8891
営業時間:月・木・金 11:00〜15:00
火・水 11:00〜15:00 / 18:00〜22:00
定休日:土日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。