相模湾に面していて、風光明媚な観光スポットも多い葉山は、皇室の御用邸もあり、古くから別荘地としても知られています。
そんな葉山には創業300年以上の歴史を持つ日影茶屋をはじめ、和食の名店が数多くあります。
葉山の住宅街の中にある「うりんぼう」もそのひとつ。
地元でとれた野菜や旬の魚介類を使った和食を、落ち着いた雰囲気でいただけるお店です。
我が家も両親や親せきと食事をする時などに、おいしい和食を味わえるこちらのお店をちょくちょく利用しています。
今回は葉山の和食店「うりんぼう」をご紹介します。
葉山・一色の住宅街のある小さな日本料理店
「うりんぼう」は葉山の一色（いっしき）というエリアにあります。
JR「逗子駅」または京急「逗子・葉山駅」からバスに乗り、「一色小学校」で下車してそのまま進み、「一色小学校前」の交差点を右手に渡った角にある黄色い建物の中にあります。
正面は「PADDLER」というマリンスポーツのお店ですが、右手に回ると「うりんぼう」の入口があります。
お店の裏手には駐車スペースも2台分あります。
小さな階段を登ってドアを開け、靴を脱いであがります。
葉山周辺には、こちらのお店のように靴を脱いでおうちにおじゃまするようなスタイルのお店が多いです。
中に入ると右手に厨房があり、フロアには木でできたどっしりとした大きいテーブルと小さめのテーブルがあります。
店内はこじんまりとしたレストランのような雰囲気で、すっきりとしていて清潔感があり、ゆっくりと食事を楽しむことができます。
現在は2組6名までの完全予約制となっています。
旬の地のものをていねいに調理した美しい和食
こちらの店主は逗子・葉山の出身。
葉山の日影茶屋で日本料理を学んだのち、地魚料理店などで料理長をつとめた経歴をお持ちだそうです。
2000年に「うりんぼう」を開業し、今では葉山の日本料理店として多くの人からの支持を得ています。
相模湾で採れた地魚や、三浦半島の野菜など、旬の地のものをふんだんに使ってていねいに調理された品々はどれも美しく、目と舌を喜ばせてくれます。
現在、提供されているのは「本日のおすすめ」と「季節のおまかせ」のコース料理。
先付、前菜からお刺身や、煮物、揚げ物、ご飯もの、汁物など、四季おりおりの素材を生かしたお料理をいただくことができます。
お食い初めなどのお祝いごとや、親せきの集まりなどに利用される方も多く、会食の内容や年齢などを伝えると、それらを加味して献立を組み立てるのだとか。
そしてうれしいことに、お値段は比較的リーズナブルなんです。
日本料理の敷居を高くせず、多くの人に気軽に味わって欲しいという店主の願いが込められているのだそうです。
人気の穴子料理とちらし寿司
こちらのお店の看板メニューは穴子料理。
気仙沼港であがる天然の穴子を直接仕入れているそうで、おすすめなのは「穴子のちらし寿司」。
甘じょっぱいたれがからんだふっくらとした穴子と、旬の野菜がたっぷりのったちらし寿司は絶品です。
ちらし寿司のほかに、焼き穴子丼や穴子天丼もあり、コースによっては天ぷらや白焼き、たれ焼きでいただくこともできます。
また夏のタコや、早春の甘鯛などを使った季節限定のちらし寿司もあり、毎年楽しみにしている人も多いそうです。
「うりんぼう」の味をお家で楽しめるお弁当
そしてうれしいことに「うりんぼう」のお料理をおうちでもいただけるんです。
「うりんぼう」のお弁当は、1段にご飯とお料理が入っているものや、ちらし寿司とお料理が2段重ねになっているもの、特別あしらえのおまかせのお弁当などがあります。
今回は母から「誕生日にうりんぼうさんのお弁当が食べたいわ」とのリクエストがあったので、2段重ねのお弁当を注文して、母の家でいただくことにしました。
お弁当は小田原市の折箱店で作られた経木の折箱に入っています。
父は煮穴子のちらし寿司が大好きなのでそちらのお弁当を。
母と私は季節のごはんのお弁当にしました。
今日はエビと菜の花のご飯でした。
三浦野菜を使った煮物や揚げ物、佐島港であがった太刀魚の塩焼きや、つくば茜鶏のつくねなどがぎっしりと詰まったお料理は、ひとつひとつていねいに作られていることが感じられる品々。
どれもおいしくて、一品ずつゆっくりと味わいました。
そしてちらし寿司とごはんも彩りが美しく、上品な味わいでお料理との相性もぴったり。
今回も大満足でした！
今度はまたお店の方にうかがいたいと思います。
うりんぼう
住所：神奈川県三浦郡葉山町一色1050
アクセス：JR横須賀線「逗子駅」または京急線「逗子・葉山駅」よりバスで「一色小学校」下車、徒歩2分
TEL：046-875-4623
時間：昼 11:30-13:30（LO）
夜 17:30-19:30（LO）
定休日：月曜・火曜
