地元民行きつけの駅前食堂!鎌倉「あしなや」でまち中華を堪能

「ねぇ。今日のお昼、どうしよっか?」
「うーん…そうだな。今日は、あしなやのチャーハン、の気分かな!」

そんなことを言いながらやって来たのが、こちら。
もはや我が家の第二の食堂とも言える、ラーメンとお食事「あしなや」さん。

お店の場所は、鎌倉駅前。
お店へは鎌倉とうきゅう側と若宮大路側と両方から入ることができます。

お昼時は、両方の入口から交互にお客さんが入ってきてプチ行列ができてしまうような、地元に長く愛され続けているまち中華です。

今日は、鎌倉とうきゅう側の入口から入店。
赤いエプロンを付けたお母さんたちが優しく出迎えてくれました。

鎌倉とうきゅう側入り口

旨味が凝縮された、チャーハンとミニラーメンのセットを注文!

私たちが毎回必ず注文するのは、定番メニュー「チャーハン」です。
パラっと炒められた香ばしさと、しっかりと塩味が効いたたまらない一品。

誰かが注文していたら、ついつい一口ちょうだいと手を伸ばしてしまうのが、こちらのチャーハンです。

Kセット(チャーハン+ミニラーメン)1100円。普通盛り

ちなみに、あしなや人気ナンバー1メニューは、「サンマーメン」。
横浜の中華街が発祥と言われている、野菜のあんかけラーメンです。

横浜や鎌倉の湘南地方に多く伝わり、ほかの地域では見られないお料理だそう。
とろっとしたお汁も麺も熱々の一杯で、野菜もたっぷり、満足感も十分。
ぜひ食べてみてくださいね!

まちの中華屋さんがつくる黒い深煎りのカレーライスも目が離せない!

人気メニューのサンマーメンをぐっとこらえて、この日注文したのは「カレーライス」。
私はこのカレーがお気に入りです。

カレーライスで850円

カレー粉と小麦粉をお店で炒っているから、黄色ではなくこんがりした色合い。
ラーメンに使うスープをあわせた大人な味わいで、あしなやでしかこのカレーは食べられません。

あたたかいスープもついて、ほーっと一息。
餃子もつけて欲張った日にも、味がぴたっとはまる、私的通メニューです。

戦前から3代続く昔かたぎの街の味。元々は布団屋さんだった!

「あしなや」という店名の由来は、横須賀の芦名という地名なんだそう。
創業者がかつては「芦名屋」という布団屋で働いており、のれん分けされて鎌倉で布団屋を営まれたのがはじまりだそうです。

戦前の鎌倉は、別荘地。
布団は当時、冬にしか売れなかったため、夏は冷蔵庫を冷やすのに使う氷を販売していました。
氷の販売で何度も訪問するうちに、「食事ももってきてよ」というお得意様の声がきっかけで、現在のまち中華を開店することになったそうです。

その後、昭和11年に由比ガ浜で大衆食堂としてオープン。
昭和20年に現在の小町に移転して今日にいたります。

1階レジ横のあしなや写真館。

現在は3代目店主が引き継がれ、街の食堂としての味を守り続けていらっしゃいます。

まだ食堂もなかった戦前から、お客様の希望に応え続けてきた「あしなや」さん。

現在もメニューは800円前後とリーズナブル。
たくさん食べられないお子さんやご年配の方向けに、ミニラーメン(400円)も提供していらっしゃいます。

世代問わず、毎日食べても飽きることのない、鎌倉地元民の味。
ぜひご賞味あれ!

あしなや
住所:神奈川県鎌倉市小町1-4-18
アクセス:
JR横須賀線「鎌倉駅」から徒歩1分
TEL:0467-22-1011
営業時間:平日11:00~19:00、土日祝12:00~18:00(2022年2月現在)
定休日:水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。