「鎌倉倶楽部 茶寮小町」厳選されたお茶と菓子で特別な時間を

関東の小京都と呼ばれるだけあって、散策の帰りにちょっと一息、お煎茶とお菓子をいただく、というのを気軽に楽しめるのも鎌倉らしいところ。

今回は鎌倉駅からも近くて「ちょっとご褒美を」という時に使ってもらいたい、そんなお茶屋さんをご紹介します。

鎌倉駅東口から徒歩3分、ビルの1階の奥にある落ち着いた茶寮

鎌倉倶楽部 茶寮小町までは鎌倉駅東口から徒歩3分。鎌倉駅から小町通りを八幡様方面に少し歩きます。

少し進んだ先の曲がり角を右折、その先の通り沿い、若宮大路手前の左手のビルの1階に鎌倉倶楽部 茶寮小町はあります。

少し通りから奥まったところにお店の入り口があり、表通りからは見えづらいので、表の看板を頼りに見つけてください。

富士山の暖簾がかかっている奥が鎌倉倶楽部 茶寮小町の入り口です。

今回、鎌倉倶楽部 茶寮小町さんに伺ったの15時過ぎ。
外には夕方〜夜のメニューも出ていました。

外の喧騒が嘘みたいに落ち着いた店内

暖簾をくぐって扉を開けると、ギャラリーと喫茶カウンターがある小さな店内を見渡せます。

入り口とお店の奥には、作家ものの茶器と店内にはこちらの茶寮で取り扱っているお茶が並んでいます。

狭いスペースですが、作家ものの急須作品が多いので、作家ものの茶器や雑貨をチラリと覗き見に立ち寄っても良いのが、こちらならでは。

店内の喫茶スペースは、カウンターに6名、テーブルに4名ほどが座れるほど。

カウンター越しに店主がお茶を出してくれるので、お茶についていろいろ教えてもらえるのもこちらの茶寮に来る楽しみの1つです。

日本各地のお茶と心づくしのお菓子を季節に合わせて

お茶とお菓子のメニューは季節や仕入れによって変わります。

日本茶のメニューには、川根、牧之原など日本各地のお茶の産地のものが並びます。
品数はそれほど多くないのですが、店主が選んだ茶葉にこだわったシングルオリジンのものなど、個性のある、おいしいお茶ばかり。

日本茶の他には、季節のお菓子、定番の日本茶、和紅茶、お茶を使ったカクテルなどがあります。

昼間ならお茶とお菓子、夜ならお茶を使ったカクテルと一品料理がおすすめ。

季節のお菓子には、和菓子とパフェメニューがありますが、和菓子のメニュー以外に氷菓子とパフェがまた逸品。

お店のInstagramで季節のパフェや氷菓子がアップされているので、気になる方はチェックしてから行くのもあり。

お煎茶だけをいただくことも多いのですが、今回は少し小腹も空いていたので「挽き茶冷やし汁粉と静岡砂川のお煎茶」のセットをオーダーしました。

お気に入りの急須を自分で選んでお茶を愉しむ

こちらで扱っている茶器は全て作家もの。
お煎茶を喫茶でいただく時にも好きな急須を棚から選んでお茶をいただくことができます。

お煎茶をオーダーした後は急須を選び、店主がその急須にお茶の葉を入れて、その茶葉に合わせた適温のお湯で入れた1煎目をいただきます。

2〜3煎目はおかわりのお湯をいただきます。

この日選んだのはこちらの茶器。

今回は静岡の天龍、砂川が産地のやぶきた茶をいただきました。

やぶきた茶は、しっかりした緑とお茶の苦味と旨み、甘み、香りがバランスよく、はっきりしているのが特徴です。日本茶らしい、お茶ですね。

1煎目は苦味も少し抑えめ、旨みが強め。1煎目は香りもいいですね。
2煎目以降はお茶特有の苦味もしっかりしてきます。

ここでは、お茶を出す時に、一緒に茶葉の量、お湯の量、お湯の温度、茶葉が開くまで待つ時間(蒸らす時間)を書いたカードを添えてくれます。

それをガイドにお家でお茶を淹れると、誰でもおいしくいただくことができます。
(こちらのガイドは試飲でいただいた「五ヶ瀬〜ごかせ」のもの)

「挽き茶冷やし汁粉」をいただく

お茶の1煎目をいただいた後にお菓子をいただきます。

茹でたての白玉と白味噌仕立ての冷たい汁粉に、細かく刻んだお煎茶の挽き茶を合わせたものです。

白味噌仕立ての汁粉がおいしい。味噌仕立てなので甘辛く、ちょっと小腹の空いたタイミングにはちょうどいい感じ。白味噌なので上品な甘さと塩辛さがいいのです。
合わせた挽き茶から、微かにお茶の味と香りがします。

今日いただいたしっかりした味のやぶきた茶にも合います。

汁粉、完食。

食後は、3煎目のお茶をいただきながら余韻を楽しみます。

静かな店内ですが、カウンターで女子同士、カップでお話ししながらいただくのももちろん、一人静かにお茶をいただくのもあり。

お茶を買う

鎌倉倶楽部ではお茶を出すだけではなく、日本各地のお茶農家に店主自ら出向いてお茶作りを見て、お茶を選び、鎌倉倶楽部のブランドで日本茶を販売しています。

店主のしっかりした目で選ばれたお茶はそれぞれ個性があるので、日本茶のことを知るのもまた楽しみの一つ。

お店の奥の棚に、扱っているお茶がずらりと並んでいます。

お店で出すお茶も全て自宅用に買って帰ることができるのもうれしいところ。
時には、気になるお茶を試飲させてもらえることも。

飲んで気に入ったら茶葉を買って帰る、そんなことができるのも私がこのお店を気に入っている理由の一つです。

中国茶用に取り寄せた茶葉で日本紅茶を作っているのだそうですが、その茶葉を釜炒りした日本茶がある、ということで試飲させてもらったものを今回はお持ち帰りしました。

⚫五ヶ瀬〜ごかせ〜(品種:やまなみ)70g(900円)※オンラインストアでも販売あり

少し香ばしい味がして、爽やかな香りが抜けるのがいいので、家では水出しでも楽しんでいます。

作家ものの茶器も色々あるので覗くだけでもOK

作家さんの急須を探しているなら、ちょっと立ち寄って覗いてみるのもありですよ。

少し騒がしい通りから離れて一息つきたい、忙しい日々から離れて週末のリラックスにもおすすめです。ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。

鎌倉倶楽部 茶寮小町
住所:神奈川県鎌倉市小町2-10-19 二ノ鳥居ビル1階
アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」東口から徒歩約3分
TEL:0467-23-1000
営業時間:11:00 – 22:30(ラストオーダー 22:00)
定休日:木曜
ホームページ:https://kamakura-club.com/tearoom/
Instagram:@tearoom_kamakura/

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。