すっかり冬めいてきましたね。
冬になると暖かな和食が食べたくなりませんか。
ちょっとほっこりする和食。
鎌倉にはすてきな和食のお店がたくさんあります。
季節毎に旬の食材、鎌倉のお野菜などを使ったおいしいお料理を手軽にいただけるのも鎌倉の魅力の一つ。
今回は、駅から遠くなく、日本料理を月替わりの定食で気軽に楽しめる和食のご飯処「なると屋+典座」をご紹介します。
ちなみに、こちらの店主は料理本も出していらっしゃるのですが、その盛り付け写真が素敵なんです。
鎌倉駅からのアクセスも抜群、東口徒歩2分
「なると屋+典座」へは、鎌倉駅東口から徒歩2分。駅から小町通り沿いを入ってすぐのトンカツ屋の隣の階段を上がっていったところにお店はあります。
表からは看板が目立たないのでちょっと人目に付きづらいのですが、知っている人はよく訪れているお店。
お隣は鎌倉ではちょっと有名な「天ぷら ひろみ」、知る人ぞという場所です。
入り口から格子戸。
表通りは騒がしくてもここだけ小京都らしい、落ち着いた雰囲気。
店内に入ると白木のカウンター、果実酒のビンが並び、その奥に厨房が目に入ります。厨房からはお出汁の匂いがぷーんと香り、揚げ物をしている音が小気味よく響いてきます。
出汁の匂いだけでもうおいしそう♩
店内は、少しあかりを落とした、雰囲気のある木調の和モダン風。
奥に堀こたつの半個室もあります。
週末はいつも女性客で賑わっていますが、この日は平日、しかも月曜日の夕食時前なので空いていました。
用事で鎌倉に出た帰りに「ほっこりしたものが食べたい」と「なると屋+典座」にお邪魔した次第です。
季節のお野菜と出汁にこだわりあり
店主のイチカワヨウスケさんは、京都の料理屋で修行をされていて、『野菜だし』(主婦と生活社, 2017年)という料理本を出していらっしゃるほど、お野菜とお出汁にはこだわりがあります。
だから、こちらのお料理は野菜料理が中心なのですが満足感が高いのです。
ちなみに、お店の名前にある「典座」とは禅寺の食事担当のことだそう。
おすすめは「今月のごはん」
「なると屋+典座」はお昼も夜も同じメニュー。
月替わりのメニューで、おうどん単品、おうどんと惣菜3品、今月のごはん、の3つから選びます。
おすすめは「今月のごはん」。
おうどんと惣菜3品もランチには人気です。
「今月のごはん」は鎌倉野菜を使ったお料理が中心。
ご飯と汁物と鉢物と小鉢、先付けにごま豆腐が付いています。
食欲旺盛な男性には少し物足りないかもしれませんが、ヘルシー嗜好の女性にはちょうどいい量では。
12月の「今月のごはん」のお膳はこんな感じ。
その月々で「今、おいしい!」という旬のお野菜をいただけるのがうれしいのです。
何度か「なると屋+典座」に伺っていると、その時々で「これは何!?」というお料理にも出会えます。
この日は、赤だしの具に、なんと干し柿の天ぷらという組み合わせ。
これがまた絶妙な組み合わせで「こんな赤だし、食べたことがない!」。
何ともおいしい、くせになりそう。
ちょっと家庭では出てこないお料理です。
天ぷらは、芹としめじの組み合わせ。芹だけだとクセがありますが、しめじとゴマ油の香りに芹の香りがマッチ、箸が進みます。
ごぼうの炊き込みご飯と天ぷらの小鉢の間を箸が行ったり来たり。
メインの鉢物は、カブの出汁たっぷりの葛あんかけ。お野菜ばかりと思われますが、山盛りの椎茸の出汁、餡かけの出汁とカブで一皿でも十分満足できます。
先付けになる小さな小鉢には、ごま豆腐。口直しにつるり。ごまの風味がふんわり口に広がります。
器とお酒も楽しめる
「なると屋+典座」でお料理の他に楽しめるのが「器」と「果実酒」「ビオワイン」です。
お酒の種類は少ないので、酒飲みのお店ではないのですが、「ちょっと一杯」は楽しめます。
「器」は店主のこだわりもあり。作家さんの器がさりげなく使われています。
お料理の盛り付けや器の使い方を見て、目から料理を楽しむのも一興。
食べ終わった後に誰の器か眺めてみたり、器好きには食後のお楽しみも。
お酒とデザートを頼んでも3,000~4,000円でお釣りがくるお値段なので、ちょっとほっこり、おいしい野菜中心の和食を食べたい、そんな時にはおすすめです。
「なると屋+典座」のお料理は、どこか懐かしいようでほっこりする、そしてヘルシーなのがうれしいのです。
「なると屋+典座」にぜひ足を運んでみてくださいね。
「なると屋+典座」
住所:神奈川県鎌倉市小町1-6-12 寿ビル 2F
アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」から徒歩約2分
TEL:0467-23-7666
営業時間:ランチ 11:30~15:00 (L.O. 14:30)
ディナー 18:00~21:00 (L.O. 20:30)
食材が終わり次第閉店
定休日:火曜日、第2・4水曜日
Instagram:https://www.instagram.com/narutoyakamakura/?hl=ja