平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将、
鎌倉幕府の初代征夷大将軍、源頼朝。
そんな頼朝がまだ配流中、病に臥せっていたある時のこと。
突如「かくれ里の稲荷」を名乗る翁姿の神霊が夢枕に現れ、
挙兵を促したことから、その後、なんやかや紆余曲折を経て、
1185年、弟・範頼、義経らとともに壇の浦の戦いで平家を滅ぼした頼朝。
私めの記事を何度かご覧いただいている方ならばご存じのことと思いますが、
さも初めから知っていたかのように歴史を語る私、実は歴史が大の苦手。
大河ドラマや歴史小説は好きなのですが、今ひとつ、
年号やら人物名やらが、どうにもこうにも頭に入ってきません(苦笑)。
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そんな歴史不勉強な私がご説明しても説得力に欠けるとは思いますが、
それでも無理くり歴史に触れたわけは、
今日、私が訪ねたのは「かくれ里の稲荷」と名乗った神様で、
頼朝を歴史的勝利へと導いた「佐助稲荷神社」だから。
多少説明が雑であることは、どうかご容赦いただけると幸いです!
鎌倉のかくれ里・佐助エリアにひっそり佇む山の中のお稲荷さん
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鎌倉駅から歩いて約20分。
住宅街の中に、出世の神様「佐助稲荷神社」の入口はあります。
神様のお告げにより、平家との戦いに勝利した頼朝は、
かくれ里と呼ばれるこの地に祠(ほこら)を発見。
御家人に命じてこの佐助稲荷を建立させました。
(といいつつ、実は建立の正確な時期は不詳。
一応、建久年間にできたとされているようです)
なぜ「佐助稲荷」と名づけられたかというと、
敗戦によって流罪になる前の頼朝の官位が
右兵衛権佐(うひょうえのごんのすけ)で、その後も関東武士たちからずっと
「佐殿(すけどの)」と呼ばれていたからなのだとか。
……ん? “佐”殿を“助”けたお稲荷さんだから、このお名前?
そのあたりは不勉強な私では分かりませんが、
ご興味があれば、どうぞご自身でお調べになってみてくださいね。
あの古都の風景を思わせる、朱色の鳥居群が印象的!
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入口から続く緩やかな坂を上っていくと、
まず見えるのが幻想的なこの朱塗りの鳥居群。
「わっ、まるで京都の伏見稲荷みたい!」と、
思わず、お稲荷さんを別のお稲荷さんで例えてしまいました……(汗)。
訪ねた時期はちょうど紅葉が見頃で、
赤や黄色の葉と山の緑と鳥居が調和して、いやはや格別にキレイ〜。
この鳥居のトンネルを抜けると、ようやく佐助稲荷の境内が見えてきます!
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しかし、さすがは山の中。
どこまでも続く鳥居をくぐって上へ上へと向かっていくと、
静か〜で、ひんや〜りした空気に全身を包まれ、なぜかブルルと身震い。
“マイナスイオン”を昔はなんと言い、どう感じていたのかは分かりませんが、
まるで清らかなパワーが体中に満ちてくるようです!
「むむむ! ひょっとしたら、これが立身出世の前触れかも!?」
なーんて雑念だらけの私も、お社で手をあわせたら
身も心もシャキーン! としたような気がしました(笑)。
ちなみに佐助稲荷の裏山に続く山道を登れば
ここから葛原岡・大仏ハイキングコースへと入れるので、
ハイキングの途中でも参拝できますよ!
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出世、開運、そして縁結びにもご利益があるとされる
鎌倉屈指のパワースポット、佐助稲荷神社。
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生活様式が変わり、お出かけできない日々が続き、
いろいろあった2020年もあと少しで終わりますが、
来年こそは、皆さんに、もちろん自分にもたくさんの幸せが訪れますように。
そして、出世開運、商売繁盛、それにまつわる素敵なご縁が
もっともっとつながっていきますように。
かくれ里のお稲荷様、どうかどうかお聞き届けくださいませ〜!
ではでは皆様、良いお年を……。
佐助稲荷神社
住所:神奈川県鎌倉市佐助2-22-12
アクセス:JR横須賀線、江ノ島電鉄鎌倉駅より徒歩20分