相模湾を一望できる鎌倉最古の神社で風を感じる「甘縄神明神社」

長谷の鎮守「甘縄神明神社(あまなわしんめいじんじゃ)」を訪れたことがありますか?

甘縄神明神社は、鎌倉市では最古の神社と伝えられています。
創建は奈良時代の710年とされ、源氏とゆかりの深い場所と言われています。

場所は、由比ガ浜大通りを西側に向かって歩き、右手の山が高く見えてきた頃、鳥居と参道が現われます。

鳥居に向かって左手には、日本人初のノーベル平和賞を受賞した小説家の川端康成氏の邸宅があり、どこか落ち着いた、風情ある街並みを感じることができますよ。

凛とした雰囲気が美しい広々とした境内。自然豊かな神社

訪れたのは4月中旬。
ほとんど見頃を過ぎていましたが、境内入口には桜の木があり、もう少し早ければ美しい桜の花を見ることができたかもしれません。

これからは、若葉が芽吹く新緑の季節。

参道そして社殿につづく山は、神輿ヶ嶽と呼ばれ、万葉集でも詠まれています。

風情ある自然豊かな広々とした境内。
あまり人も多くないので、ゆったりと過ごすことができそうです。

石段の左下には、北条時宗が産湯として使った「北条時宗公産湯の井」があります。

こちらは子授けのご利益があるとも言われている神社だそう!

かつて源頼義がここで祈願したあとに源義家を授かったとされ、その後も源頼朝や北条政子、そして子の源実朝も参拝したと言い伝えられています。

石段を挟んで右手には、御神輿収納庫がありました。
丁寧に大切に保管されていますね。

毎年9月の例大祭では、子供神輿や万燈神輿、女神輿などを担ぎ、町をあげてにぎわうそうです。
早くお祭りが見られるようになるといいですね~。

それでは、石段を上っていきましょうか!

1300年もの間、慕い守られてきた場所。石段を上り振り返ると…!

拝殿は、石段を上った山の上にあります。

まずは、二礼二拍手一礼。

主祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)。配祀神は、

  • 子授け・安産の神様、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)
  • 穀物の神様、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
  • 武運と剣の神様、武甕槌命(たけみかづちのみこと)
  • 学問の神様、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)

長い間、地域の人たちや歴史上の偉人たちが慕い、守り続けてきた場所ということに思いをはせながら参拝してみるといいかもしれませんね!

そうして参拝を終えて、後ろを振り返ると…

長谷と由比ガ浜の街を一望することができます!!
その先には相模湾と披露山も。

後ろから風がさーっと吹き抜けて、甘縄神明神社がこの地域を見守り続けてきたことを実感しました。

それにしても、気持ちのいい場所。

ちなみに、こちらは宮司さんが常駐していないので、御朱印は大町にある八雲神社でいただくことができますよ。

拝殿だけではなく、本殿にも参拝してみてはいかが?

拝殿の左手には、五所神社。
右手には、さらに山を上る石段が続いており、秋葉神社があります。

秋葉神社にも参拝したら、左手に曲がってみてください。

多くの方が気付かずに帰ってしまうのですが、この先に実はステキスポットがあります。

なんと、本殿を参拝することができるんです。

最初に参拝した手前側のお社を拝殿と言い、人々が拝む場所。
拝殿の奥にあるのが本殿で、そちらに神様がいると言われています。

近づくことはできませんが、ここから参拝してみてもいいのではないでしょうか。

拝殿の美しい屋根造りも、ゆっくりと見ることができました♪

甘縄神明神社は、長い歴史を感じられる、見どころ満載のステキな神社でした!

気が付くとかなり時間が過ぎていて、自然に触れ、おいしい空気も吸えたのでリフレッシュすることができましたよ♪

長谷や由比ガ浜の観光地を練り歩いたあと、こちらに立ち寄るプランを、ぜひ入れてみてください!

鎌倉には、ちょっと道を入った場所に意外なステキスポットが隠されているかもしれません。
楽しんで散策してみてくださいね。

甘縄神明神社
住所:神奈川県鎌倉市長谷 1-12-1
アクセス:江ノ島電鉄「由比ヶ浜駅」または「長谷駅」から徒歩5分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。