一度は試してみたいのでは?自分と向き合う円覚寺で座禅を体験

心静かに自分と向き合う…。そんな時間を持ってみたいと思ったことは、きっと誰でも一度や二度はあるはず。

そんな人におススメなのが座禅です。

座禅というと、足を胡坐のように組んで目をつむり、余計なことを考えずに無心になるというイメージがありますよね。

試してみたくても一般人が参加できるところとなるとなかなかありません。

しかし、鎌倉にはいくつか座禅を組めるお寺があります。

今回はその中の1つ、円覚寺の座禅をご紹介します。

鎌倉五山第二位・禅寺の円覚寺

円覚寺は鎌倉五山の1つ。

円覚寺を開山したのは今度の大河ドラマの主人公・北条泰時の玄孫(やしゃご)である北条時宗の師匠である無学祖元禅師。

円覚寺は禅寺で有名な臨済宗の円覚寺派の大本山です。

他のお寺で座禅を参加する場合、土日限定などの決まりがありますが、円覚寺の座禅は、ほぼ毎日誰でも参加できるのがおススメのポイントです。

思い立ったらすぐに行ける!というのはうれしいですよね。

ただ1つ、ハードルがあるとすればそれは座禅が開始される時間。
早朝6:00から始まります。

夏はともかく秋も深まれば朝はまだ暗く、寒さもひとしお。

しかし、この早朝というのが体験してみると実に清々しいんです。

ずっと以前に参加させて頂いたことがありましたが、今回、久しぶりの参加となりました。

早朝の空気が心地よい「暁天坐禅会」

参加させて頂いたのは「暁天坐禅会」(ぎょうてんざぜんかい)。

ほぼ毎日早朝に体験できる座禅。集合時間は開始時間の10分前の5:50で、集合場所は仏殿横です。

早朝ですが、円覚寺のホームページをみると「北鎌倉駅 5:47着の電車(下り先頭車両乗車)で間に合います」と記載がありました。

どこの車両に乗ればいいのかまで教えてくれるのでありがたいですね。

私は車で行くことにしましたが、ちょうど円覚寺の近くにコインパーキングがあるので、便利でした。

ここから、円覚寺に向かうのですが、拝観時間ではないため、総門は開いていません。

初めて来ると迷いそうですが、タイムズのすぐ先の踏切を渡り、右に折れれば、裏門に通じる道があるので、その坂道を上がっていきます。

すると山門があり、その奥にあるのが仏殿です。

この仏殿の横に並ぶのですが、右側に並ぶのか左側に並ぶのか迷いました。

すでに活動されているお坊さんに教えていただき、右側に並ぶことに。

座禅を組みたくて来たものの、わからないことが多いので不安になりますが、ここでまた先のお坊さんが一言。

「常連の方がいらっしゃるので、いろいろ教えて下さいますから大丈夫ですよ」

その言葉通り、集合時間になるとどこからか集まってきて、常連の方が「初めての方ですか?」と声をかけて下さいました。

そして、並び方、仏殿に入ったらどこに座るのか、そして座り方なども待っている間に教えてくれました。

禅の心がわからなくても大丈夫

いよいよ、座禅を組む時間が始まって、数分。
心を無に、と思えば思うほどいろんなことが頭によぎります。

しかし、不思議なことに、静かに座禅を組んでいるうちに考えることがなくなるのと、座禅を組む足が少々しびれてきたのか、自分の体に気がいくようになり、余計なことを全く考えなくなりました。

1日だけでは修業とはなりませんが、何かに集中していれば他は何も考えなくなるのかもしれないと、ちょっと悟ったような気分になりました。


受け取り方も人それぞれ。

自分と向き合う1時間は、なかなか貴重な時間かもしれませんよ。

早朝以外も参加できる座禅もあるのでぜひ体験してみて下さいね。

円覚寺
住所:鎌倉市山ノ内409 
アクセス:JR横須賀線・北鎌倉駅から約徒歩1分 
TEL:0467-22-0478
暁天坐禅会
開催日:毎日
※12/30~1/7、9/30~10/5、荒天時など休会日があります。
【重要】グループでの参加は不可です。
時間:毎朝 6:00開始(5:50頃までに仏殿横に集合)
※北鎌倉駅 5:47着の電車(下り先頭車両乗車)で間に合います。
※予約不要
※坐禅前後の境内散策はできません。
※拝観時間前のため拝観料は不要(仏殿志納箱へご志納をお願いします)。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。