今回は、神奈川県高座郡寒川町宮山に鎮座する「寒川神社」をご紹介します。
地元の方はもちろん、南は九州、北は北海道と全国各地から崇敬者が集まる神社です。
わたしも「お宮参り」や「七五三」、大人になってからは初詣など、人生の節目に必ず参拝しています。さっそく取材してきました!
寒川神社ってどんな神社?
寒川神社は「相模國一之宮」と称され、全国唯一の八方除の守護神として約1600年の歴史を持つ神社です。ご祭神は「寒川比古命(さむかわひこのみこと)」と寒川比女命(さむかわひめのみこと)のニ柱の神を祀り、「寒川大明神」と奉称しています。
「八方除」の由来
寒川神社は江戸(現在の東京)からみて南西「裏鬼門」の地に鎮座しており、社殿も南西を向いています(通常の社殿は南向き、もしくは東向きに建てられるそう)。そのため、古来より江戸の裏鬼門をお護りする神社として崇敬され、とりわけ「八方除・方位除」の神様として信仰されてきたそう。全国各地に崇敬者がいるのも納得ですね!
上の写真は御本殿の右側に配置された「渾天儀(こんてんぎ)と方位盤(ほういばん)」の記念碑。本来は天体の位置・星などを観測する器具ですが、寒川神社の「渾天儀」には天空を支えるといわれる「龍」が四隅に配置されています。また台座は八角形で制作されていて、「八方除・方位除」のご神徳がこんなトコロにも!
魅力的なスポットがたくさんあります!
御本殿に向かうまでの「参道」もおすすめスポットです!わたしは人があまりいない早朝の時間帯の神社をよく訪れるのですが、寒川神社の参道は木々に囲まれており、風があまりない日はシーンとした厳かな雰囲気があります。風がある日は木々が歌うようにざわめき、まるで森の中にいるかのような感覚に……。
参道脇には、立派な鯉が泳ぐスポットもあります。近くにはベンチもあり、聞こえてくる水の音に耳を傾けてボーっと過ごすことも。
こちらは訪れるたびに気になっていた「神馬舎」。取材をさせていただいた神職の方に伺ったところ、神様の乗り物である馬を納めている場所とのこと。「寒川神社と神馬」、どんな関係性があるのか……次にご紹介する場所を聞いてビックリ!
上の写真は「馬場」というスポット。御本殿の西側にある道で、いつもなんとなく散策していた場所なのですが……。なんと、こちらでは1年に1度の例祭前日(9月19日)「天下泰平・五穀豊穣」を祈念して「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」がおこなわれるとのこと!
「神馬舎」があるのも納得……疾走する馬上で繰り広げられる日本の伝統武芸、ぜひ一度見てみたいですね。
また神社に隣接された「鎮守の杜Koyo」には、お土産物売り場とカフェスペースもあります。参拝帰りや休憩などにピッタリの場所!
お正月限定の「特別朱印」や「迎春ねぶた」も!
もういくつ寝ると、すぐにお正月ですね。寒川神社では、毎年お正月限定の「特別朱印」が頒布(初穂料500円、数量限定)されます!上の写真は私がいただいた令和4年の特別朱印です。
また御本殿前にある「神門」も、新年に「迎春ねぶた」が掲げられます。こちらは毎年「青森のねぶた師」の方が、古事記や日本書記などの「神話」を題材に制作されているそう。初詣に訪れる方はぜひチェックしてみてくださいね!
その他に、寒川神社ご本殿の奥に位置する「神嶽山(かんたけやま)」という場所があります。
こちらは本来「禁足地」でしたが、「神苑」として整備し開苑した場所です。
苑内には「難波の小池」という、寒川神社の起源に深く関わりのある神聖な泉や、お抹茶やお菓子を楽しめる「茶屋 和楽亭」など、とても魅力的なスポットが!
こちらはご祈祷を受けられた方のみ限定、また開苑期間(三月上旬~十二月十三日まで、
毎週月曜日は休苑※祝祭日は開苑)と時間(午前九時~午後四時)も限られていますのでご注意ください。ぜひ実際に足を運んでみてくださいね!
ここ寒川神社を参拝したあとは、厄が落とされ身も心もすっきりとリセットされたような気持ちになります。ぜひ、参拝に訪れてみてください!
「寒川神社」
住所:神奈川県高座郡寒川町宮山3916
アクセス:JR相模線「宮山駅」より徒歩約5分
公式HP:https://samukawajinjya.jp/