今回は、森戸神社近くにひっそりとお店を構える和菓子屋「sorairo」をご紹介します。
「でも、森戸神社近くに和菓子屋さんなんて見たことないよ??」
と思うかたもいらっしゃると思います。
それもそのはず。
普段は普通の一軒家ですが、オープンの日だけ1階の出窓が和菓子屋さんに変身するのです!
お店の前を通るときは、黒板をチェック!
sorairoは、森戸神社から一色方面に約1分歩いたところにあります。
「三角屋根パンとコーヒー」というカフェの向かい辺りです。
イベント出店なども多く、不定休なので、お店の前を通るときはいつも
「今日はやってるかな?」
と出窓をチェックしています。
オープンしている日は、道沿いにかわいい植木鉢が出ています。
お休みの日は、営業日について書かれた黒板が出窓に置いてあるので、忘れずにチェックしましょう!
四季折々の和菓子
私は、横浜市内から引っ越して、自然が豊かな葉山に住むようになってから、季節の移り変わりに敏感になりました。
和菓子には、その時期の風物を落とし込んだものが多く、小さな和菓子から季節を感じられるのも、最近の楽しみのひとつです。
今回お店に行ったのは7月初旬。
この日の和菓子のラインナップはこちら。
夏あんみつを食べたくて訪ねたのですが、メニューを見て、大好きな水まんじゅうと、コーヒーの和菓子も気になり…
- 夏あんみつ(つぶあん)
- 水まんじゅう
- コーヒーこはく
をお願いしました。
イートインスペースはないので、すべて持ち帰ります。
タッパーを持参すれば、そこに入れていただけるようです。
私は、持ち帰るときに和菓子がひっくり返らないように、底がしっかりしたカゴバッグを持って行きました。
おばあさまから代々受け継がれた、思い出の和菓子
夏あんみつに欠かせない寒天は、地元や近くの海で採れるテングサという海藻を干すところから作っているそう。
これは、昔おばあさまが行っていた製法とのこと。
店主さんにとっては、幼少期の懐かしい思い出の味でもあるようです。
sorairoでは、おばあさまからお母さまへ、お母さまから店主さんへと受け継がれた和菓子も多いのです。
手間暇かけて作られた寒天はプリっと歯応えもよく、癖になる食感でした。
優しい甘さのあんこ、酸味の効いた杏のコンポート、赤えんどう豆のホロっとした食感、もちっと甘さのあるぎゅうひ。
どこを食べても口の中が楽しい夏あんみつでした。
水まんじゅうは、暑い夏にひんやりといただく和菓子の代表ですが、葛の柔らかい、ちゅるりとした口あたりが最高です。
また、メニューを見て気になったコーヒーこはくは、しっかりと苦味の効いたコーヒーの層と、白餡の甘味が優しい2層仕立てになっていて、これもよく冷やしていただくと、口の中がすーっと涼しくなり、とてもおいしかったです。
2023年7月現在、sorairoでは1階の出窓からのテイクアウトのみの営業ですが、今後は、2階の和室を使ったイートインスペースを臨機応変にオープンさせたり、プチ和菓子体験や、こども向けのお料理教室も企画しているとか…!
店主さんはもちろん、一緒にお店に立つお母さまとのお話もたのしくて、出窓越しについつい立ち話してしまうくらい、アットホームな和菓子屋さんです。
和菓子は敷居が高く、縁遠いイメージがあるかもしれませんが、sorairoに行けば、和菓子もグッと身近になると思います。
葉山の自然で季節を感じながら、さらに和菓子からも季節を味わってみませんか?
sorairo
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内1035
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または、京浜急行「逗子・葉山駅」よりバス利用
「森戸神社」バス停より徒歩約1分
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休