葉山の「こみち」を歩き尽くしてみる

葉山一色地区。

西側が海のため、東側のなだらかな山裾に住宅地が集中しています。

その間を縫うように小道が無数にあるのです。

メインの小道には、それぞれ趣のある名前と看板が。

今日は、どこまで行けるか歩いてみました。

「佐島石こみち」から行ってみよう!

逗子方面から国道134号線沿い、バス停「旧役場前」下車、道路を渡って「葉山一色ペットクリニック」横の道を進んでください。

もう、「佐島石こみち」が始まっています。

このネーミング、はたして「佐島・石こみち」、それとも「佐島石・こみち」?

正解は、「佐島石・こみち」です。

「佐島石」とは、昭和20年代に横須賀の佐島界隈で採掘されていた石。

やわらかな砂岩で吸湿性があります。

この佐島石の石垣が多く残っているので、「佐島石こみち」と名付けられました。

石垣は、長い月日を経て表面が削れたり、植物が根を張ったりしていい感じです。

「長雲閣こみち」は、両側の邸宅をながめながら進め

続いて、「長雲閣こみち」に入っていきます。

両側に邸宅がひっそりとたたずみ、庭園の草花を楽しみながら行きます。

ゆるやかな下り、犬の散歩中の方と挨拶を交わしましたが、「ごきげんよう」でした!

長雲閣とは、総理大臣や陸軍大臣を歴任した、桂太郎氏の別荘のこと。

日露戦争の前後には、政府要人たちが度々会議に使用したそうです。

現在は、この小道に名前が残るのみです。

古い時代に想いを馳せつつ、さらに進みます。

かわいいマンホールを見つけました

ふと下を見ると、こんなにキュートなマンホールが。

町の花のつつじ、町の鳥うぐいす、町の樹木クロマツです。

葉山町のシンボルが、ぎゅっと描かれています。

ふだんは気付かない、こんな発見も楽しいものです。

ここからは、左手に「葉山しおさい公園」、右手に「県立近代美術館葉山」が広がっています。

美術館には、「しおさいこみち」からそのまま入ることができます。

屋外展示は、見学自由(現在、屋内見学はHPにて事前予約制)。

ちょっと、寄り道をしていきましょう。

これは一体何だろう?

広々とした美術館の庭で、想像力を膨らませて心をリラックス。

「しおさいこみち」には、潮の香りがただよいます

小道に戻って、角を曲がると。

木々の先に水色が広がっていました。

まるで、額縁の中の絵のようです。

だんだん近付くと、額縁もどんどん大きくなって。

3つの「こみち」のゴールは、「一色海水浴場」でした。

現在、海岸への立ち入りはできませんので要注意です

「一色海水浴場」は、明るい砂浜と穏やかな遠浅の海で人気の海水浴場です。

現在は、コロナ対策につき、近隣の方以外、海岸への立ち入りはできません。

警備員さんが、常時見回ってチェックしています。

海まで出かけるときには、気を付けてください。

小道は、くねくねしているのでとんでもない所に出たり、急いでいるときにはちょっとやっかいなものでした。

でも、今回の「こみち」は、一色地区の方々が整備し、ステキな散歩道となっています。

邦画のロケにもよく使われているようです。

周辺には、おいしいレストランやカフェもたくさん。

お気に入りの「こみち」を探して、ついでに近くに住んじゃいましょう。

佐島石こみち・長雲閣こみち・しおさいこみち

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2170周辺
アクセス:JR横須賀線逗子駅、京浜急行線逗子・葉山駅よりバス「逗2」葉山行、「逗6」長井行他     バス停「旧役場前」下車、道路を渡って「葉山一色ペットクリニック」横の道を直進

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。