梅雨の季節はあじさいが咲き乱れる北鎌倉「明月院」へ

あっという間に6月。2021年も半分まで来てしまいました。そろそろ関東も梅雨入りですね〜。梅雨というと湿気で蒸し暑いし、荷物が多い日でも傘を手放せないし、最近は何の前触れもなく、突然バケツをひっくり返したような大雨が降ることもあるし、なんとなく憂鬱…なーんて方も多いことでしょう。でも、鎌倉はこの季節が最高に美しい! そう、あじさいの季節だからです。

そこで、梅雨入り一歩手前の本日は(この記事がアップされる頃は梅雨入りしているかもしれませんが…)、みなさんにあじさいの名所として知られる北鎌倉「明月院」をご紹介。まあ、改めてお伝えしなくてもご存じの方のほうが多いと思いますが、どうぞゆるゆるお付き合いくださいませ。

明月院のはじまりとは?

別名「あじさい寺」とも呼ばれる北鎌倉の古刹「明月院」。こちらの創建は永暦元年(1160年)です。

この地の武将で平治の乱で命を落とした山内首藤俊通(やまのうちすどうとしみち)の菩薩供養のため、息子・山内首藤経俊(つねとし)によって建てられたここは、当時「明月庵」と名づけられました。

その後、北条時頼が出家するため、康元元年(1256年)、ここに持仏堂として「最明寺(さいみょうじ)」を建立。最明寺は時頼没後に廃絶しましたが、息子・時宗が最明寺跡に「禅興寺(ぜんこうじ)」を創建しました。

それから100年以上が過ぎたのち、康暦六年(1380年)に時の関東公方・足利氏満が当時の管領(かんれい)だった上杉憲方(うえすぎのりかた)に禅興寺の中興を命じて寺院を拡大、塔頭(たっちゅう)を建立。この時、明月庵は「明月院」に名を改めることになりました。

足利三代将軍・義満の天下だった頃、禅興寺は関東十刹の第一位にまでなり、支院だった明月院も首位におかれたものの、禅興寺は明治のはじめに廃寺となります。そして、筆頭の支院だった「明月院」だけがこの地に残ったのだそうです。

「四季折々、たくさんの花が咲く美しい禅寺」ってことで!

と、自分で説明しておきながら何ですが、以前の記事をお読みいただいている方ならお分かりの通り、歴史が大の苦手な私めには少々難解(苦笑)。お寺やら武将の名前やらがやたらめったら出てきて、院内の立て看板やパンフレットを読みながらもいささか混乱…。

まあ、標高147mの六国見山の麓に位置する、細長い谷戸に建っている歴史の古〜いお寺さんということだけはかろうじて私にも分かる明月院。

とにもかくにも山里の優美な禅寺で、山並みを活かした景観が素晴らしい場所ということだけ知っていればいいのではないかな〜と、私自身は思ったりしています(説明が急に雑!)。

だって、中に入るなりこんなに美しいあじさいが出迎えてくれるんですもの! それだけで十分じゃあ〜りませんか。

ちなみに、あじさいばかりが取り上げられがちな明月院ですが、春にはモクレンやツツジ、夏はハナショウブやヤマユリ、秋はモミジにキンモクセイ、冬はツバキやクリスマスローズといろんな花が咲き、実はいつ来ても美しいお寺さんなんですよ。

明月院ブルーを愛でて、心身ともにリラックス

土壌の酸性度によって色が変わるあじさいの花。明月院には約2500株が植えられているそうですが、そのうちのおよそ8割が鮮やかな青色です。そのためこちらのあじさいは「明月院ブルー」と呼ばれ、毎年多くの観光客の目を楽しませています。

なるほど。青は興奮を抑え、集中力を高め、気持ちを落ち着かせてくれる鎮静色ですからね。鎌倉の中でもとりわけ美しいこの青色が、訪れる人々の心を惹きつけ、癒している理由もなんとなく分かる…。雨の季節であっても、カメラ片手に訪れたくなる理由にも納得です。

あじさいの他にも、枯山水の庭園や「悟りの窓」と呼ばれる丸窓など、明月院は美しい撮影ポイントがいっぱい。訪れて楽しくないわけがありません!

とかく気分が沈みがちになってしまうこの季節。しかも今は、長引くおうち時間で我慢続きの日々。お疲れの方もきっと多いことと思います。そんな時はぜひ、明月院に足を運んでみましょう! しとしと優しい雨音と、目にも鮮やかな明月院ブルーのあじさいが、ざわめく心をきっと落ち着かせてくれるはずですから。

明月院
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセス:JR横須賀線「北鎌倉」駅より徒歩10分
TEL:0467-24-3437
拝観時間:9:00〜16:00 6月のみ8:30〜17:00

エリア&駅

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