『森山神社(森山社)』に出会ったのは、逗子で2拠点生活を始めてすぐのことでした。
葉山が逗子の生活圏内にあることを知ったのもこの頃です。
それまでは、セレブの皆様の別荘があるオシャレな場所というイメージしかなく、足を運ぶ機会はありませんでした。
「隣の市に住み始めたのも何かのご縁」と、初めて御用邸周辺の散歩をしていたら、お祭りの提灯が並んでいます。
それをたどって行った先が、森山神社でした。
住宅が並ぶちょっと面白い参道
参道に向かう階段を上って驚いたのが、参道横にずらりと住宅が並んでいるところ。
それも、洋風のオシャレな住宅ばかりで、鳥居とのアンバランスさが不思議な感覚です。
お祭り当日には、この参道に屋台が並ぶと聞きましたが、どんな雰囲気なのか気になります。
地元の方が自慢したくなる存在
森山神社に初めて会ったときは、例大祭が翌週に迫る週末。
ちょうどお祭りの準備が終わった地元の方から、森山神社について色々なお話を伺うことができました。
創建が西暦749年という葉山で一番古い神社で、古くから地元の方の信仰を支える存在であるとのこと。
また、この周辺には文豪や政治家、財界人の別荘が数多くあったそうで、この場所が格式のある土地であったと、その方は言います。
天皇が静養する御用邸の存在が、著名人を呼んでいるのでしょうか。
確かに、周辺の家には豪邸も点在していて、その面影を感じさせます。
境内にある『一色会館』は、例大祭の重要な存在
境内にある建物『一色会館』についても教えてくださいました。
一色会館は地域のサークルや、地域外の個人団体も利用可能な、畳敷きの広いスペースになっているそうです。
ユニークなのが、例大祭の時には大きなガラス扉が取り払われ、屋外ステージとなること。
会館の正面はひな壇になっており、そこに観客が腰を下ろし、ステージの模様を見ることができるのだとか。
一般の方も、この会館と境内を借りればステージイベントが可能と聞いたので、格式ある街のステージで表現してみるのもいいですね。
『例大祭』は1年で一番盛り上がる祭り
一色会館をステージにして行われる『森山神社例大祭 本祭り奉納演芸』は、1日目は地元のグループが出演し、2日目はプロの太鼓演奏集団によるライブが行われるとのことでした。(初めて訪れた2017年の情報です)
「いつもは静かな一色エリアが賑やかになるから、ぜひおいで」とお誘いを受けてから、行けずじまいの筆者。
今年こそはと思っていましたが、今年は昨今の事情から、例大祭自体が中止となってしまいました。
来年は開催されると良いな。
33年毎で行われる『行合祭(ゆきあいまつり)』
森山神社について調べていくと、気になるお祭りを見つけました。
その名も『行合祭(ゆきあいまつり)』です。
33年毎(数えのため32年毎)に行われるこのお祭りは、奈良時代の神社創建の1年前、西暦748年から続いていると、HPにありました。
逗子市小坪にある天王社(須賀神社)から、スサノオノミコトがやって来て、7日間森山神社に滞在する神事。
森山神社にまつられているクシナダヒメノミコトと、スサノオノミコトが“つれあい”ということから、行われているのだとか。
奈良時代に始まったこの祭りの41回となる次回は、令和10年(2028年)の開催。
その次が更に33年(数え32年)と考えると、これは見逃せないですね!
今回、このブログサポーターとして葉山エリア担当になったこともあり、懐かしく思い再訪した『森山神社』。
3年経っても変わらず、格式を重んじ風格を感じる場所でした。
来年以降の『例大祭』や『行合祭』の情報をしっかりとチェックして、賑わいのある『森山神社』にも、足を運ぼうと思います。
森山神社(森山社)
所在地:神奈川県三浦郡葉山町一色2165
アクセス:JR逗子駅、京急逗子・葉山駅より、京急バス(山回り)「旧役場前」停留所下車
森山社HP:https://moriyamasha.jimdofree.com/