残すところ今年もあと少し。
年越しの準備などであわただしく過ごしていると、あっという間に1日が終わっていく日々…。
そんな時はちょっとお出かけして、気持ちを落ち着かせたくなります。
葉山の森戸はそんな時にぴったりの場所。
海岸近くのカフェでひと休みした後に、葉山コロッケで有名なお肉屋さんやスーパーでお買いものもできます。
そして海岸の隣にある森戸神社へお参りするのもオススメです。
森戸神社の境内からは、目の前に広がる相模湾の向こうに富士山や江の島をのぞむことができます。
太陽が海に向かって沈んでいく夕暮れ時は特に美しいと言われていて、「かながわの景勝50選」にも選ばれています。
今の季節は空気も澄んでいて、素晴らしい景色を堪能できる時期。
今回は癒しを求めて、おごそかな雰囲気の森戸神社にお参りしてきました。
源頼朝が創建、850年の歴史を持つ神社
森戸神社(森戸大明神)は、鎌倉幕府を開いた源頼朝によって創建された850年の歴史を持つ神社です。
葉山の総鎮守として親しまれ、季節ごとにさまざまな行事がおこなわれていますが、夏の終わりの例大祭は、葉山の住民にとっても一大イベント。
おみこしが街中だけでなく、海の中を行くさまはとても見ごたえがあります。
夏の間は海水浴場としてにぎわう森戸海岸がすぐ隣にあり、境内からの眺望も素晴らしく、多くの人が訪れる観光スポットとなっています。
森戸神社へは、JR「逗子駅」または京急「逗子・葉山駅」からバスに乗って「森戸神社」で下車し、来た方向に少し戻ると赤い鳥居が見えてきます。

「森戸神社」のバス停前には「三角屋根 パンとコーヒー」というステキなカフェがあるので、参拝前に立ち寄るのもオススメです。
神社の境内や周辺にはコインパーキングもありますよ。
気持ちを引き締め、心を込めてお参り
今日は車を近くの駐車場にとめ、神社に向かいました。
県道に面した赤い鳥居をくぐり、参道を歩きます。
両脇には見事な枝ぶりの松の木が立ち並び、その間を心地よい海風が通り抜けていきます。
しばらく行くと右手に森戸海岸へ出られる道が。
この道の先には森戸川を渡る「みそぎ橋」がかかっていて、その先は砂浜になっています。

「みそぎ橋」の赤い欄干が、海や森戸川に映えてとてもキレイ。
参道に戻り、奥に進んでいくと狛犬がお出迎えしてくれます。

そして石造りの鳥居が見えてきました。
白い石が敷きつめられた参道は、きれいに掃き清められているせいか、気持ちもきりっと引き締まる気がします。
一礼して鳥居をくぐり、歩みを進めると、右側に家畜(ペット)の守護神がまつられている「畜霊舎」や「庚申塔」、子宝・安産をお願いする「水天宮」などが続いています。
最後にあるのは「おせき稲荷社」。
せきが止まらない人や、のどを使う職業の人たちからの信仰を集めているのだとか。
私ものどが弱いので、ここでお参りしました。
そして階段の奥に本殿が。
400年以上の歴史を持つ本殿は荘厳な雰囲気ですが、訪れる人々をあたたかく迎え入れてくださる感じがします。
姿勢を正し、心を込めてお参りしました。
本殿の左手には鯛の形をしたかわいいおみくじが。

カラフルな鯛のおみくじは開運を願う「一年安鯛みくじ」や、良縁を求める「恋し鯛みくじ」などがあり、小さい釣り竿で釣り上げるようになっています。
初詣の時など、このおみくじは大人気。
海のそばにある神社らしいですよね。
夕暮れ時の眺めはまさに絶景
お参りした後、本殿の左を奥の方に進むと海が一望できる場所に出ます。
右側には小さな丘を登る階段があり、樹齢800年の御神木のビャクシンが海に突き出している姿を見ることができます。
また海に浮かぶ岩の上に立つ立派な枝ぶりの「千貫松」は、源頼朝がこの松を見てほめたとの言い伝えがあるそう。

海に面したところには石原裕次郎の記念碑があり、遠くの海に建つ裕次郎灯台や、名島の赤い鳥居を望むことができます。

その横には源頼朝や歴代天皇の記念碑なども建てられています。
葉山には御用邸があるので、皇室との関わりも深いんですね。
ここからは岩場になっている海岸に降りることもできます。

この日も多くの人たちが夕焼けを見に訪れていました。

遠くには富士山も望め、空には飛行機雲がたくさんの線を描いています。
西の空は黄金色からだんだんとあかね色に。

ここ森戸神社はいつ来ても、心がすっきりとリセットされ、すがすがしい気持ちで家に帰ることができるような気がします。
風光明媚な見どころにあふれ、鎌倉時代から続く歴史を感じることができる森戸神社。
新年の誓いをたてに、初詣に来てみてはいかが?
森戸神社(森戸大明神)
住所: 神奈川県三浦郡葉山町堀内1025
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または京急線「逗子・葉山駅」よりバスで「森戸神社」下車、徒歩1分
TEL:046-875-2681(9:00-17:00)