緑豊かな自然に癒やされ歴史の重みを知る、逗子の新しい憩いの場所『池子の森自然公園』

「逗子」というと海のイメージが強く、2拠点生活を始めるにあたって
“海のある街”というのは、ポイントのひとつでもありました。

ところが拠点を構えてみると、逗子には海だけではなく、
山があり木々の多いことに驚いたのを思い出します。

実際私の住むシェアハウスは高台に建ち、
近くには鷹取山登山口があるため、ハイカーをよく見かけます。

今回は残暑が厳しいので山登りはやめて、
登山をせずとも自然に触れることのできる公園に行ってきました。

芝生広場は、家族で1日ゆっくりくつろげそう

訪れたのは『池子の森自然公園』。

池子側から歩いてトンネルをくぐり、さらに先に進むと、
緑の絨毯広がる広場に出ました!

「うわぁ~、ゴロゴロしたい!」

でも、親子連れがいたので恥ずかしくなり止めました(笑)

この場所で昼寝は最高でしょう!

ごみを持ち帰るのであれば、園内での飲食も可能で、
杭を打たない移動のすぐできるタイプのテントも使用可能なのだとか。
ピクニックもいいですね~

公園使用のルールとして、昆虫・草花の採取や球技を行うことなど
様々なものがありますが、人に危害を加えない程度のゴムボールなどの
使用は可なので、親子で楽しめる芝生広場です。

公園使用のルールはこちらを参考にしてください。

https://www.city.zushi.kanagawa.jp/global-image/units/129323/1-20200608184048.pdf

2016年に開園した、70年間手つかずの自然が残る自然公園

この公園は2015年にスポーツエリアが、2016年にその奥にある緑地エリアが
OPENした比較的新しい公園です。

緑地エリアは、約70年間人の手が加えられずに自然が残されていて、
開園前に行った逗子市の動物生息調査によると“野ウサギ”“フクロウ”など、
様々な生物が確認されたとあります。

緑豊かな森を散策していると、ホタルが生息しているという看板を発見!

周辺では農薬散布などにより、姿を見なくなってしまった
ホタルが観察できる、貴重な場所とあります。

時々子どもを対象とした自然観察会が行われ、
園内の動植物観察をガイド付きでできるようですよ。

さらに自然を感じることができる散策路が…

自然を満喫できる散策路ですが、ただ今通行止めとなっています。

倒木をきっかけに森の整備をしているようですね。

無理に整備するのではなく、森と相談しながら整備をしているようで、
看板を読んで思わず「Great!」と、なぜか英語でつぶやいていました。
(英語苦手ですが、こういう時の表現として合ってる?)

緑地エリアの開園日は、土・日・休日のみの開園であるのも、自然保護の観点からなのだとか。

森への愛ですね。

米軍の住宅建設予定地から、自然公園となった場所

現在この公園は逗子市と米軍の共同利用となっていて、
園内には英語表記の看板が多くあります。

市民憩いの自然公園ですが、ここは歴史的背景があることで自然が残された場所なんです。

この地はかつて集落があり、人々が住んでいました。

住民は、旧日本軍が弾薬庫建設のために強制移転となり、ふるさとを追われ、
敗戦後は連合軍に接収され、米軍の住宅建設予定地となったため、
元の家に帰ることができませんでした。

『広報 ずし』2018年8月号に、当時この場所に住んでいた方の
インタビューが掲載されています。

https://www.city.zushi.kanagawa.jp/global-image/units/170285/1-20180830083443.pdf

結局米軍住宅建設もないまま、人の手が入ることなく自然が残されたそうです。

そんな歴史のあるこの公園のすぐ隣には現在も米軍施設があり、
写真撮影をしないようにとの注意書きがあるなど、独特な雰囲気を感じます。

車両進入禁止ですが、時折米軍関係車両が走行していますので、
特にお子さんは注意が必要ですね。

公園の入口は2カ所「池子側」と「久木側」

「池子側」は神武寺駅から徒歩8分ほど。途中踏切を渡りますが、
その先が米軍のゲートに見えるので、小心者の筆者は一瞬ためらいました…が、
そこは信じて進んでください。

米軍のゲートを右手に見ながら進むと、小さな公園の看板と案内板が見えてきます。

左手には競技場や野球場があり、そのスコアーボードが英語表記なのが面白い!

もう一方の「久木側」ですが、途中入口までは細い路地になっています。

この入口から最寄りの駅は逗子駅ですが、徒歩で20分ほどありましたが、
ちょっとしたトンネルもあり、散策気分で楽しめました。
こちらの入口は緑地エリア開園時のみ利用可能です。

この日は残暑が厳しく木陰を求める散策でしたが、もうすぐ心地よい秋風を感じられそう。

今度はシェアハウスの仲間と歩くのもいいな。

池子の森自然公園見守りサポーター

ご近所に住んでいたら登録したい、森の見回りサポーター
『池子の森自然公園見守りサポーター』を募集しているそうです。

公園内を散歩する際に、サポーター証をつけるだけ!

活動により、さらに公園の表情を知ることができそうですね。

以下の市役所HPの『池子の森自然公園』ページでご確認ください。

https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/ryokusei/kouenn/p07693.html

池子の森自然公園

アクセス:池子側入口:京浜急行神武寺駅より徒歩約8分

久木側入口:JR逗子駅より徒歩約20分(土・日・休日8:45~17:00)

開園時間:緑地エリア 8:45~17:00(土・日・休日のみ開園)

     スポーツエリア 8:45~21:15(有料運動施設は9:00~21:00)

             毎週月曜日休園(月曜日が祝日の場合は翌平日、年末年始)

お問い合わせなどは、市役所HPの『池子の森自然公園』ページをご覧ください。

https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/ryokusei/kouenn/p07693.html

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。