その昔、カッパがいた?!茅ヶ崎の「河童徳利ひろば」

JR相模線、香川駅の近くに珍しい名前の公園があります。
カッパ?トックリ?変わった名前だなぁと思ったら、民話にまつわる公園でした!
お散歩の休憩にぴったりの河童徳利ひろばをご紹介します。

民話河童徳利の伝承の地

JR香川駅より、香川駅前通りを南へ、さらに大山街道を西へ進み、歩いて10分程度のところにあります。
小出川にかかる大曲橋のすぐとなりにあります。
ここは、民話河童徳利の発祥の地だそうです。

河童徳利は古来より伝わる民話ですが、この公園は、2022年の3月にできた比較的新しい公園です。
いくつかのベンチと水道がありますが、遊具などはないシンプルな公園です。
広さも、入り口から公園全体が見渡せるくらいこじんまりとしています。

公園内を小道が通っており、奥側には少し開けた空間があります。

公園に入ってすぐの看板には、民話河童徳利(かっぱどっくり)が紹介されています。
河童徳利は『かながわのむかしばなし50選』にも選ばれている民話です。

その民話は、簡単に説明しますとこんな感じです。

五郎兵衛という人物が助けた河童に、お礼として徳利をもらいます。
その徳利は底を3回叩くと無限にお酒がでる徳利で、
五郎兵衛は酒浸りになってしまいますが、後に改心し、元の働き者に戻るというお話です。

河童と池!民話の世界が再現されています

公園に入っていくと、河童の像があります!
河童が手に持っている徳利からは、水が勢いよくでていました!
五郎兵衛にあげた徳利を再現していますね。
もしこのお水がお酒なら、と民話に思いを馳せることができます。

深さはさほどありませんが、けっこう広めの池です。
暑い夏には涼しくていいですね!

池の横に石碑がありました。かなり古そうです。
「西久保 堰竣工」と書かれています。
堰(せき)とは、農業用水や水道用水などを川からとるために、河川を横断して水位を制御する施設です。

石碑の後ろには、堰の一部が残されていました。
すぐ隣にある小出川から水をひくために昔は使われていたのでしょう。

実は災害時に役立つ施設だった

公園の奥に井戸の取水ポンプがありました。
柵で囲われており普段は利用できませんが、災害時に活用できる井戸です。

休憩所のあずまやは、いつでも利用できます。
また、災害時に幕を張ることができるそうです。

あずまやにあるベンチは、中に災害時に使用する道具が入っています。
また公園内に多数あったベンチは、災害時の炊き出しに利用可能なものもあります。

公園の横の道はこんな感じになっています。
このまま川沿いに道が続いています。

シンプルできれいな公園、もしもの時も頼れる存在

比較的新しい公園で、ベンチと池と、水飲み手洗い場とシンプルなつくりです。
お散歩の途中でちょっと休憩したり、普段使いにぴったりですね。
日常的に立ちよれるのはもちろんですが、災害時に利用できる設備があるというのも心強い!

河童徳利の民話とともに地域の人々に大事にされている公園です。
お散歩の途中に、近くまで来た際には、ちょっと立ちよってみてください。

河童徳利ひろば
住所:神奈川県茅ヶ崎市西久保1649番1
アクセス:JR相模線「香川駅」より徒歩約10分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。