三浦半島の真ん中あたり、葉山町と横須賀市にまたがって広がる湘南国際村をご存じですか?
丘陵地帯の頂上付近に位置するこの場所は、美しい景色を望めることでも有名です。
国際村近辺にはオープンテラスのあるおしゃれなレストランやカフェなどもあります。
今回はドライブがてらお出かけしてみました。
未来の都市を思わせる最先端の村
湘南国際村に行くにはJR「逗子駅」または京急「逗子・葉山駅」から「湘南国際村センター前」行きのバスに乗るか、京急「汐入駅」から「湘南国際村センター前」行きのバスに乗るルートがありますが、バスの本数はあまり多くないので注意してください。
車で行く場合は横浜横須賀道路の逗子インターを降り、逗葉新道から三浦半島中央道路を経由すると、湘南国際村入口の交差点に着きます。
または海沿いを走る国道134号線を行き、湘南国際村秋谷入口の交差点から坂を登っていくと到着します。
高台に位置する湘南国際村は東京ディズニーランドの約4倍の敷地の中に、研究施設や学校、公共施設、ホテルや研修所、そして住宅などが立ち並ぶ複合区画地域です。
「学術研究」「人材育成」「技術交流」「文化交流」を目的とした「21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点」として1994年に開設されました。
電柱は地中化され、道もひろびろとしていて、SF映画に出てきそうな建物が立ち並ぶ風景は未来都市を感じさせます。
こちらは「地球環境戦略研究機関」の建物。近未来感、ありますね。
住居エリアにはすてきな一軒家が並び、ドラマやCMなどの撮影がおこなわれたこともあるそう。
ここの幹線道路は住民や関係者以外の車両が通り抜けできないよう、道路の奥は行き止まりでロータリーになっています。
ロータリーの近くに無料の駐車場があるので、今回はそちらに車を停め、散策してみることにしました。
見事な景色を楽しめるグリーンパーク
駐車場から住宅エリアの方へ歩いて行くと、左右に木々が植えられている緑道にでました。
この道は車が通らないので、お散歩にもぴったり。
きれいに整えられた植栽や木々を眺めながら歩いて行くと、早咲きの桜の木の向こうに大きな建物がみえてきました。
こちらの建物は湘南国際村センター。
国際会議やフォーラムなどがおこなわれる国際村の中核施設です。
そのすぐ横には階段とスロープが続いています。
階段を登っていくと、なにやらオブジェがみえてきました。
近づいてみると…芝生の奥には海と富士山が!
このオブジェは三浦半島一周サイクリングの記念撮影用のマイルストーン。
逗子の小坪飯島公園や葉山の長者ヶ崎など、三浦半島の風光明媚な場所8カ所に設置されていて、サイクリストたちが立ち寄る人気スポットになっています。
そしてプレートには「ツツジ」の文字が。
よく見ると登ってきた階段の両脇や芝生の周りには、きれいに剪定されたツツジの木がたくさん。
調べてみるとここにはなんと約70000株ものツツジが植えられているのだとか。
見ごろを迎える4、5月には、この一帯に咲き誇るツツジの花のじゅうたんを見ることができるそうです。
さらに先に進むとひろびろとした芝生の向こうに一面の海が望めます。
そして真正面には白い雪をかぶった富士山が。
緑道から芝生の広場までのエリアは湘南国際村グリーンパークと呼ばれています。
雄大で美しい景色を眺めながら、さわやかな風が吹き抜けるこの場所でひと休み。ぜいたくな時間を楽しみました。
ここからさらに下へ続く階段を降りていくと、つつじが丘展望台に出ます。
この展望台の周辺にもたくさんのツツジの木が植えられていて名所となっているそうです。
今度はツツジの季節に来なくっちゃ!
国際村の奥に広がる「めぐりの森」と大楠山
景色を満喫した後は、大学やホテルなどの近代的な建物を眺めながら広い車道の脇の歩道を歩いて駐車場まで戻ります。
車道の突き当たりのロータリーから、さらに奥に伸びる小道と看板を発見。
この奥には100ヘクタールにおよぶ「めぐりの森」が広がっています。
この森では三浦半島の在来種の植樹や、樹齢400年を超える木々の保全などの活動がおこなわれています。
植樹祭などのイベントや小学校の野外活動など、地域の子どもたちやボランティア、企業、行政が一体となって、森づくりに関わっているのだそうです。
またここは三浦半島で一番標高が高い大楠山への登山道の入口にもなっています。
大楠山の山頂からは、房総半島から東京方面、横浜から伊豆半島、富士山、伊豆大島と360度のパノラマビューが楽しめるのだそう。
次回はぜひハイキングにもチャレンジしてみたいです!
湘南国際村
住所:神奈川県三浦郡葉山町上山口及び横須賀市湘南国際村
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または京急線「逗子・葉山駅」よりバスで「湘南国際村センター前」下車
京急線「汐入駅」よりバスで「湘南国際村センター前」下車