こんな身近な場所に国の重要文化財があったなんて!『青龍山東昌寺』

毎年年始には、どこかの七福神巡りをするのが恒例となっている筆者。

逗子・葉山でも『湘南七福神』があります。

3年近く前に巡った際に訪れたお寺が、筆者の住むシェアハウスの最寄り駅にあるため、先日お参りしてきました。

その際、当時は気づかなかったものに出会ったのでご紹介します。

きらびやかな本堂内部は見応え充分

まずは本堂にお参りです。

この日は、本堂の正面が開かれていて、カーペット敷きの場所は履き物を履いたまま上がることができました。

本堂内を見ると…

まばゆいほどに輝いています。

この東昌寺は、鎌倉時代北条泰時により菩提寺として鎌倉に建立した、東勝寺に由来すると言われています。

高野山真言宗で、大日如来がご本尊です。

仏教には詳しくはないのですが、大日如来は宇宙であると聞いたことがあります。

なので、新型コロナウイルスが蔓延している今の地球を、どうか守って欲しいとの願いをこめて参拝しました。

境内には文化財が2つ!

境内には文化財を示す看板が立っています。

この阿弥陀堂は、逗子市指定の文化財。

ご開帳されていなかったので、窓より覗かせていただきましたが、なかなかの迫力ある阿弥陀様がこちらを見ていました。

阿弥陀堂は、宝暦7年(1757)に建立され、現在の阿弥陀如来像は、宝暦8年(1758年)に再建されたものなのだとか。

東昌寺は炎上や関東大震災、池子弾薬庫爆発などで何度も被害に遭いますが、再建を繰り返していて、その歴史を、ホームページで見ることができます。

こちらは、国指定の重要文化財の五輪塔です。

この五輪塔は、大日如来を表す梵字が刻まれており、鎌倉幕府御家人の墓と伝えられているそうです。

鎌倉時代の貴重な文化財と、逗子市のホームページに記述がありました。

これらの文化財については、七福神巡りをした時には全く気づきませんでした。

改めて訪れるのも大切なのだと、学ばせてもらった気がします。

ご住職の人柄に触れて

とても素晴らしい本堂内の写真撮影の許可をいただくために、社務所に伺ったのですが、ご住職がといても親身に対応くださいました。

「写真は好きに撮ってください」、「ホームページの中の情報を使っても構わないので、ぜひ参考にしてください」と、ひとつひとつお答えいただきました。

そんなご住職が2ヶ月毎に発行配布しているのが『東昌寺だより』。

最後のコラムでは、新型コロナウイルス感染拡大によって、利己主義な世の中となっていることを、憂いている様子などが書かれています。

他者を思いやる心の大切さを、いまいちど確認しながら、この時代を生き抜いていかなくてはと、考えさせられます。

「逗子のみどころなどのブログを書いています」とお伝えしたら、『逗子観光マップ』をくださいました。

この気遣いも嬉しくなります!

湘南七福神巡りのススメ

『湘南七福神巡り』が行われる毎年元旦から1月10日まで、各七福神が開帳されます。

東昌寺では『宝仙福寿祿壽尊像(福禄寿)』を拝むことができ、色紙に七福神の御朱印をいただけます。

こちらは、筆者が平成30年に徒歩で巡ったときの色紙。

湘南七福神ガイドのホームページには、周辺の七福神巡りより小規模とありますが、いえいえ、なかなかの距離があります。

地元の人は、車やバイクで巡っていて、徒歩制覇の方は少ないようです。

ただ、この日徒歩で巡ったことによって、2拠点生活したてだった筆者には、逗子・葉山の地理を知るきっかけになりました。

1日で徒歩制覇は難しいかもしれませんが、2日かけて歩かれている親子連れもいましたので、ちょっとしたウォーキングとしていいかもしれません。

国・市指定の重要文化財があり、お正月には福禄寿を拝める『東昌寺』は、みどころの多いお寺。

京急線神武寺駅徒歩3分の場所にあります。

青龍山東昌寺
所在地:神奈川県逗子市池子2丁目8-33
電話番号:046-871-4575
アクセス:京急『神武寺駅』下車、逗子方向徒歩3分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。