今日は、葉山の超穴場な「主馬寮公園」をご紹介します。
歴史ある葉山ならでは、の公園です。
公園でゆっくりしたい方は、公共交通機関を使って行ってみてください。
JR横須賀線逗子駅、京浜急行線逗子・葉山駅よりバス「逗4・5・6・7」長井行等に乗車。
バス停「葉山」で下車。「下山橋」交差点を左折、道なりに進みましょう。
頑丈な石造りの門柱あり。「しゅめりょう橋」と書いてあります
「しゅめりょう」とひらがなで書いてあります。
地名でしょうか?
それにしても聞きなれない言葉。
まわりにヒントはあるかしら?
欄干の手前には、どーんと蹄鉄のマークが!
歩いていると、突然、蹄鉄のマークが現れました。
「しゅめりょう」と関係がありそうです。
説明書きなどはありません。
眼下には、海へと注ぐ「下山川」が流れています。
周辺は、静かな住宅街。
手がかりなし、さらに進みます。
蹄鉄マークをたどって、「主馬寮公園」に到着です
広々としたレンゲの原っぱが広がっています。
ここちよい風が吹き抜けて、気持ちいい!
中央の板に名前の由来が書いてありました。
少し、朽ちていたので目を凝らして読んでみます。
「しゅめりょう」は、漢字で「主馬寮」でした。
「主馬寮公園」、もともとは天皇家ゆかりの場所
明治27年、後の大正天皇は幼少期に身体が弱く、侍医に葉山で保養することを勧められたそうです。
そのため、その年から御用邸が葉山に着工されました。
大正5年に御用邸を建てかえる際、宮内庁の儀式などで使う馬の飼育と調教をする場所、「主馬寮」がこの場所に置かれました。
たくさんの馬が、この地で訓練を受けたり、休んだりしていたのね。
他にも、近衛兵・警備兵の宿舎などが建てられました。
天皇家を守るさまざまな部門が、ここにまとまっていたのです。
遠い昔に思いを馳せます。
上皇ご夫妻ご成婚50周年祝賀植樹会で植えられたソメイヨシノもぐんぐん育っています。
「主馬寮」のその後の変遷
「主馬寮」は、いつなぜ公園になったのでしょう。
1990年ごろの国土地理院の地図で調べてみました。
現在の「主馬寮公園」は、中央のテニスコート一角と手前の青い屋根の建物群あたりです。
戦後しばらくしてから、この地は旧大蔵省の管轄になりました。
そして、旧大蔵省印刷局の保養所「森戸荘」が1969年に完成。
テニスをこよなく愛する上皇ご夫妻に倣ってか、テニスボールを打つ音が葉山中に響いていたそうです。
手前の青い屋根群は、旧防衛庁の官舎です。
二軒長屋のレトロな建物は、2012年まで使われていました。
これらの建物は、老朽化から閉鎖。
現在は、葉山町が土地の一部を管理・所有しています。
「地域住民が憩える公園が欲しい」
葉山住民の声が多く上がり、「主馬寮公園」として生まれ変わりました。
遊具などはありませんが、その分広々。
おにごっこをしたり、バドミントンしたり。
周辺には、おいしいお店や「スズキヤ」スーパーもあります。
お好きなお弁当をテイクアウトして、「主馬寮公園」でゆっくりいただきましょう。
主馬寮公園
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1945-29
アクセス:電車・バス)JR横須賀線逗子駅、京浜急行線逗子・葉山駅よりバス「逗4・5・6・7 」長井行などで20分。「葉山」下車。すぐの「下山橋」交差点を左折、「主馬寮橋」を渡り、左手。
電話番号:なし
時間:無休
定休日:なし