23年続く光と色の祭典!江の島イルミネーション☆湘南の宝石

寒い冬の季節。夜の時間が長くなり、外出もいっそう億劫になりますよね。ゆっくり家であたたかく過ごす生活もいいですが、でもやっぱりたまにはどこかに遊びに行きたくなります。うずうずした気持ちに応えてくれるかのように、この時期、各地でイルミネーションのイベントが開催されます。

ここ江の島でも、訪れる人たちの心を喜ばせ、長年愛されてきたイルミネーションが11月から開催されています。
関東三大イルミネーションに認定されている江の島の「湘南の宝石」。
江の島全体がイルミネーションで彩られます。

イルミネーションの範囲は、旧江の島展望台である“江の島シーキャンドル(展望台)”から、日本三大弁財天を奉る“江島神社“”、江の島のインスタ映えスポットとしても大人気の“龍恋の鐘”、さらに日帰り利用も可能な温泉スパ“江の島アイランドスパ”や日本最大級のヨットハーバー“江の島ヨットハーバー”まで広範囲に渡ります。

12月下旬、最高気温8℃。この日は風が強くて江ノ島の波も荒く、身体が底冷えするような寒さでしたが、気持ちを奮いたたせて行ってきたのでご紹介させていただきます!

関東三大イルミネーション「湘南の宝石」

この日は、江ノ電江ノ島駅から歩いて江の島に向かうことにしました。江ノ島駅では「湘南の宝石」のデジタルチケットが宣伝されていました。江の島エスカー、江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドルの3施設がセットになったお得なチケットです。
17時以降の夜間入苑券も含まれているので、とってもおすすめです。私は現地でチケットを購入しましたが、このチケットのイラストも、かわいいですよね!!

シーキャンドルの点灯は17時からでした。ただ、頂上の江の島シーキャンドルまでゆっくり散歩をしつつ観光もしたかったので、昼過ぎには自宅を出発しました。

といっても恥ずかしい話、体力に自信がなかったので、頂上まで登れる屋外エスカレーター“江の島エスカー”を利用しました。エスカーを利用すると、高低差46メートルを最短4分で上れます。

エスカーは私自身、10年ほど前に利用したことがあったので、なんとなく覚えていた程度でした。今回利用したのは2022年11月の大規模なリニューアル後だったので、単なるエスカレーターからこんな風に幻想的な映像エスカレーターに様変わりしていてびっくりしました。

エスカーがリニューアル!ドラマチックな海の映像アート

江の島の頂上までは、地中のトンネルであるエスカーを利用するか、石段を歩いていくかどちらか選べます。徒歩だと約15分のところを、エスカーだとたったの4分で行くことができて便利なのですが、頂上まですぐ到着してしまい、従来のエスカーでは面白味がなかった気がします。

このリニューアルしたエスカー“江の島ルミナスウェイ”は、4つのエレベーターで構成されていて、そのうちの第1区37mのトンネル内にあります。そのトンネルの壁に、クラゲやイルカ、クジラなどの海洋生物が映像として映し出されるのです。

見た瞬間、思わず「わぁきれいだぁ!!」と叫んでしまいました。

江の島ルミナスウェイだけでも大満足しましたが、本日の目的地である頂上のイルミネーションも、一体どんなイルミネーションなのか、さらに期待がふくらみました。ちなみに、エスカレーターは上り専用なので、下りは石段を歩いて帰ります。

展望台の夕日「富士山と360度のパノラマ」

エスカーを下りてすぐのところに、サムエル・コッキング苑があります。この中に江の島の展望灯台シーキャンドルがあります。

まだ日中でしたので、もちろんイルミネーションはまだでしたが、黄色とピンクのチューリップが一面に咲いていて、とてもキレイでした。

展望灯台の上までエレベーターを使いました。実はこの展望台は、エレベーターを中心に螺旋階段が付いています。

通常は全面ガラス張りの階段を下ることができますが、残念ながら今回は強風のため、上りも下りもエレベーターの利用になりました。週末でカップルや家族連れが多かったので、とても込み合いました。

展望台は、高さ41.75m(海抜101.56m)で、ビルの17階相当の高さです。強風だったこともあり、展望灯台の上では、横に大きく揺れていました。最初はこの揺れにクラクラしましたが、それを吹き飛ばすくらいの絶景が広がっていました。

展望灯台シーキャンドルからは、湘南海岸や辻堂海岸、茅ヶ崎海岸、その先の小田原から逗子まで見渡すことができます。なんと素晴らしい海岸線でしょう!

西に富士山、大山、南の海上はるかに大島、伊豆半島なども一望できます。北に広がる相模平野とあわせ360度の大パノラマは圧巻です。この日は富士山もくっきりとキレイなシルエットを表し、見る人々の歓声を沸かしていました。

カウントダウン!光の大空間に魅了される

時刻が16時40分にさしかかるころ、「10秒前からカウントダウンいたします」のアナウンスが流れました。気づくと展望台内は、たくさんの人であふれかえっていました。

意外と10代の若いカップルやグループが多く、カウントダウン前には、観光客のみなさんがはしゃいでいたので、いっそう展望台全体が揺れた感じがしました。
満員の中、どうにか私も富士山が見える位置を確保しました。

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。点灯!!!」

江の島全体がいっせいにイルミネーションの光に包まれました。
シーキャンドルの中では、富士山側からヨットハーバーが見える側に人だかりができました。ヨットハーバーが見える側のほうが、展望台下のイルミネーションが広範囲にわたってよく見えました。

超豪華イルミネーションの世界

シーキャンドルから地上に下りると、それぞれのスポットでまたイルミネーションを楽しむことができました。特にわたしが感動したのは、この“湘南シャンデリア”です。最高級クリスタルのあのスワロフスキーのシャンデリアが浮かぶトンネルです!

何度通っても飽きなくて、極寒の風が吹いても、その寒さを忘れるくらいの神秘的なトンネルでした。
次から次へと、観光客のみなさんがこのトンネルに吸い込まれるように歩いていました。

さらに、おすすめのスポットがこちらの湘南の宝石のエントランスです。
満天の星をイメージしているそうです。まるで、おとぎの国のような景色にうっとり。いつまでも眺めていたいと思いました。

植物の力で発電「botanical light」

今回、湘南の宝石の一部において、新しい試みもありました。植物の土壌から拾った電荷を電力に変換した未来のエネルギー「botanical light」を活用したイルミネーションです。

電源がなくても、植物が元気に育っていれば、そこから電力を得ることができるそうです。この光のイルミネーションが植物から得た電力で光っていると思うと、とても不思議でロマンティックですよね。

点灯開始から2時間ほど、時間を忘れてサムエルコッキング苑を散策していました。
インスタ映えするスポットがたくさんあり、わたしも写真を撮りまくって、さっそく友人に送っておススメしました。

19時をすぎると風もさらに強くなってきたので、帰宅することに。
帰りは石畳を歩いて下山しました。途中、ヨットハーバーのイルミネーションがまたキレイで、期間中に再度来訪したいと思いました。

帰宅してから知ったのですが、頂上からすぐ近くの江島神社では、湘南の宝石の記念御朱印が販売されているそうです。「湘南の宝石」は2月下旬まで開催されているので、ぜひ足をはこんでみてくださいね。

江の島イルミネーション「湘南の宝石」

会場
神奈川県藤沢市江ノ島
江の島島内・片瀬海岸エリア
江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル

アクセス
小田急電鉄片瀬江ノ島駅から徒歩20分、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩25分、湘南モノレール湘南江の島駅から徒歩26分

夜間営業時間
平日・年末年始
17:00〜20:00(最終入場19:30)

土日祝・12/23〜30日
17:00〜21:00(最終入場20:30)
※1/7~2/28は17:30より点灯

お問い合わせ
江ノ島電鉄株式会社 Tel:0466-25-3525(平日9:00~17:45)
藤沢市観光センター Tel:0466-22-4141(8:30~17:00)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。