今回は、森戸神社で毎年9月8日におこなわれる森戸神社例大祭について、写真をたくさん交えてご紹介していきます。
森戸神社例大祭とは？
例大祭は、治承4年（1180年）9月8日に、源頼朝により森戸神社が建てられたことを記念しておこなわれるお祭りです。森戸神社での数々の祭儀の中でも、最も重要なお祭りとされ、葉山に住む私たちも、毎年楽しみにしているお祭りでもあります。
今年の9月7日と8日の当日は、台風13号の接近でいくつか中止になってしまった催事もありましたが、お神輿などは無事に町内を回ることができました。
準備からそわそわ
8月末から森戸の海岸通りには、早くも「渋滞中」の看板が出ていました。
例大祭では、各町内会（あずま町・真名瀬・森戸・三ヶ浦・元町）の、全部で5基のお神輿がこの海岸通りを練り歩くのです。
この看板を見ると、
「お！今年はやるんだな！」
と、そわそわしてきます。
そして、森戸海岸の砂浜には、お神輿の浜降り渡御（とぎょ）用に、竹でできた鳥居が設置されていました。
浜降り渡御とは、お神輿を担いだまま海に降りることです。海街ならではですね。
しかし、今年は台風の影響で波もあったため、例大祭当日は、残念ながら浜降りはおこなわれませんでした。
9月7日は宵宮祭
例大祭の前夜、9月7日は宵宮祭（よいみやまつり）とされ、神様に「今年も例大祭をやりますよ」とご報告する儀式がおこなわれます。
私たち町民にとっては、前夜祭のような感覚で、この日からお祭りがスタートします。
ここ数年はコロナの影響もあり、お神輿は出ていませんでしたが、今年は4年ぶりに復活！
露店も森戸神社の参道か駐車場までずらりと並び、夕方から夜まで大にぎわいでした！
また、森戸神社横の舞台では、小雨が降る中、奉納演舞としてフラダンスや、お囃子（はやし）保存会によるお囃子があり、続々とお客さんが集まります。
お囃子を聞いている途中で、後ろから威勢のいい子どもたちの掛け声が聞こえたので、参道へ行ってみると、子ども神輿が入ってきたところでした。
お揃いの法被を着て、元気いっぱい記念撮影です！
お祭りと海と夕焼け
森戸神社のすぐ裏手は、森戸海岸です。
お祭りに夢中になっていて、ふと空を見上げると、台風はどこへやら！美しい夕焼け空が広がっていました。
息子と
「海見に行こうか！」
と、お祭りから少し抜け出して、森戸海岸へ。
お祭りの熱気とは裏腹に、ひんやりとした砂と静かな海でクールダウン。なんとも贅沢なひとときでした。
後から聞くと、このとき、反対側の山方面には虹が出ていたらしく、森戸神社例大祭のパワーを感じました。
迫力満点のお神輿
日が暮れて、雨が降ったり止んだりしながらも、この日のクライマックスに向けて人も集まってきます！
すると今度は、海岸通りの方から
「ドッコイソーリャー！」
という大きな掛け声が響いてきたので、また急いで道路へ向かいます。
毎日歩いている道を大きなお神輿が通り、大勢の人が一緒に練り歩く様子に、4歳の息子も大興奮！
この日は、真名瀬と森戸のお神輿を間近に見ることができました。そしてさらに、この後には花火も上がり、参道はもっと盛り上がっていたことでしょう！
9月8日、例大祭当日
今年の例大祭当日は、台風でさらに天気が悪化し、朝から雨。小中学校も休校になる中、
「お祭りできるのかな？」
と、我が家は夕方まで家にいました。でも、予想よりも台風の影響が小さかったようで、ときどき外から
「ドッコイソーリャー！」
の掛け声が聞こえるのです！
夕方雨がやんでいたので、急いで声のする方へ行ってみると、「葉山コロッケ」で有名な旭屋牛肉店の前に、お神輿が2基集まっていました。
このとき、自分が葉山に住んでいることを強く実感でき、4年ぶりのお神輿を感慨深く眺めていました。
この後、担ぎ手のみなさんには旭屋さんのコロッケが振る舞われ、とても葉山らしい光景だなぁと感動しました。
私が今年参加した森戸神社例大祭は、ここまで。
初夏の風物詩として知られる、東京・浅草の三社祭に対して、葉山の森戸神社例大祭は、夏の終わりを知らせてくれます。
例大祭が終わる頃には、涼しい風が吹き渡り、お祭りの熱気が夢のできごとだったような、ちょっと寂しいような静けさが残るのです。
来年は、浜降り渡御が見られることを願いつつ、この盛り上がりをぜひ体験してみてください。
森戸神社例大祭
住所：神奈川県三浦郡葉山町堀内1025
アクセス：JR横須賀線「逗子駅」または、京浜急行「逗子・葉山駅」よりバス利用
「森戸神社」バス停徒歩約1分
開催日時：2023年9月7日（木）16:00-19:00
2023年9月8日（金）11:00-18:00
