葉山御用邸の目の前に広がる一色海岸の周辺をお散歩してみよう!

葉山町の象徴ともいえる葉山御用邸は一色(いっしき)という場所にあります。

御用邸の前には一色海岸が広がり、近くには近代美術館やしおさい公園などの観光施設も点在しています。

一色海岸は海も澄んでいて美しく、晴れた日には相模湾の向こうに富士山を見渡すこともできるビュースポットとしても有名で、「世界の厳選ビーチ100」に選出されたことも。

周辺には人気のレストランやカフェも多く、休日や夏の海水浴場がオープンする期間は多くの人でにぎわいますが、御用邸があるためか、落ち着いた雰囲気のエリアとなっています。

今日は私の葉山散策のおすすめコース、近代美術館から一色海岸を通って、葉山公園までをお散歩してみました。

近代美術館の庭園で彫刻作品を鑑賞

お散歩のスタート地点は県立近代美術館。

JR「逗子駅」または京急「逗子・葉山駅」からバスに乗り、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車すると目の前です。

こちらの美術館は約15000点ものコレクションを所蔵、日本の近代美術を中心に絵画や彫刻、工芸などの作品が展示されています。

企画展などは観覧料が必要ですが、美術図書館や中庭、庭園などは無料で利用することができます。

特に館内にある「オランジュ・ブルー」は絶景の望めるレストランとしても有名。

今日はお散歩目的なので館内には入らず、敷地内の庭園を歩きます。

庭園にはイサム・ノグチをはじめとした芸術家たちの彫刻などが21点展示されていて、自由に見ることができます。

潮風を感じながら芸術作品を鑑賞できるこの庭園は、本当に貴重な存在です。

建物の裏手に回ると、小さな出入り口がありました。

門から外に出てみると植栽の上に小さなプレートが。

この付近の住宅街の中には「しおさいこみち」などの名前がついた路地がいくつもあって、この「こみち」巡りをしてみるのも楽しいんですよ。

そしてこの「しおさいこみち」を進んでいくと…目の前は海!

ここが一色海岸です。

海に面した「しおさい公園」と「一色公園」

海岸を歩いていくと、左側に立派な建物が見えてきます。

ここは葉山御用邸の敷地の一部を利用して作られた「葉山しおさい公園」。

中に入るには入園料が必要ですが、鯉が泳ぐ池のある日本庭園や滝、お茶室などのほか、葉山周辺の海にすむ生き物や皇室ゆかりの品が展示されている「葉山しおさい博物館」を見学することもできます。

海岸からは公園内には入れないので、先ほどの「しおさいこみち」か、公園をはさんで反対側のこみちを通って県道207号線に出て、正面入り口に回ってください。。

しおさい公園の裏手を通り過ぎ、海岸を歩いていくと、砂浜から一段高くなった場所に登る階段が見えてきました。

この階段を登ったところが「一色公園」です。

芝生の広場にはすべり台などの遊具があり、その周りには大きな松の木が。

海を見渡すことができるところに座って、ちょっとひと休み。

夏の暑い日はこの木陰がありがたいんですよね。

一色海岸の「小磯の鼻」はピクニックに最適

一色公園の先が葉山御用邸です。

海岸から見ると白い壁と松の木に囲まれていて、周辺には警察官が常駐していますが、物々しい感じではなく、どちらかというと静かで穏やかな雰囲気。

夏の海水浴シーズンもトラブルなどが少ないため、ファミリーにも人気のビーチとなっています。

御用邸の前には「小磯の鼻」と呼ばれる海に突き出た小さい岬のような場所があります。

この岬の上の部分には芝生が広がっていて、周りは磯になっています。

この芝生は海を眺めながらごろっとしたり、ピクニックをしたりするのに最高のスポット。

周辺の磯の部分に降りて、小さな魚や生き物を観察することもできます。

今日もたくさんの子どもたちが磯遊びに夢中になっていました。

その先をいくと下山川が海に流れ込んでいるところにでます。

この川は途中、御用邸の中を流れていますが、この砂浜にかかっている臨御橋を渡って、向こう側にいくことができます。

橋を渡ると大浜海岸、その先は長者ヶ崎海岸になっています。

大浜海岸から少し上に登ったところにある葉山公園で、今日のお散歩は終了です。

今日は薄曇りだったので、富士山や美しい夕焼けをみることができず残念。

でも潮風にあたりながら一色海岸の周辺をのんびりお散歩して、心も体もリフレッシュすることができました。

見どころいっぱいの葉山の海岸沿いのお散歩を楽しんでみてください。

一色海岸

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」または京急線「逗子・葉山駅」よりバスで「一色海岸」下車、徒歩2分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。