社会福祉法人が運営する「茅ヶ崎ベーカリー」で懐かしい味を

JR茅ヶ崎駅より海方面にある鉄砲通りを散歩していると、どこからか焼きたてパンの良い香りが。

シンプルな外観の建物は、「茅ヶ崎ベーカリー」という名のパン屋さんでした。

匂いにつられて入店してみると、通常のパン屋さんとは一風変わったこだわりがありました。

今回は、そんな「茅ヶ崎ベーカリー」をご紹介したいと思います。

社会福祉法人が運営するベーカリー

茅ヶ崎市とお隣の寒川町にて、高齢者・障害者・児童を対象にしたサービスを展開している「社会福祉法人 翔の会」。

「茅ヶ崎ベーカリー」は、社会福祉法人 翔の会が運営しているパン屋さんです。

障害が重くても働きたいという方のため、生活介護事業所として、2019年11月にオープンしました。

地域に密着したいという思いから、生活に欠かせない「食」に着目し、パン屋のオープンを決めたそうです。

また、粉を扱う製品づくりは、障害者が得意とする分野でもあると、翔の会職員兼茅ヶ崎ベーカリーの店長である岩下さんは言います。

作業の効率化や安全面を考慮して、ベーカリー機器も導入。

仕事にとても熱心で、仕事ができる喜びを強く感じているという利用者の思いに応えるため、働く環境を整えたり、仕事の教え方を工夫しているとのことです。

訪れた日は6名程度のスタッフさんが働いていましたが、みなさん楽しそうに、イキイキと働いている姿を見ることができました。

教える側も教わる側も学ぶ姿勢を大切にしているというお話がとても印象的で、なんだか自分自身も勉強になった気がします…!

シンプルで、どこか落ち着く店内

白を貴重とした外観には、フランスパンのレプリカのようなものが飾ってあります。

入口には看板やボードがなく、シンプルな店構えであるのが特徴的。

広めの店内には、甘い系からお食事系まで、数種類のパンが並んでいます。

11時のオープンとほぼ同時に訪れたこの日も、お店の外には数名のお客様が並んでいました。

午後にはパンが売り切れてしまうこともあるそうです。

思わず笑顔になる、優しい雰囲気が魅力

また、店内にはパンだけでなく、雑貨も販売されています。

アイロンビーズで作られたガーランドや、レジンで作られたキーホルダーなど。

カラフルな色合いで、海の近くを連想させるようなかわいらしいデザインです。

お会計時にキーホルダーを眺めていると、明るく笑顔でスタッフさんが話しかけてくれました。

お会計の際も終始笑顔で、思わずこちらもつられて笑顔になれる雰囲気です。

ふわふわ、ほっこり。どこか懐かしい味が楽しめる

ずらりと並ぶパンの中から、この日は2種類のパンを購入しました。

まず、こちらは「ガーリックウインナー」。

食べやすくカットされたウインナーに、たっぷりのブラックペッパーがかかっています。

パン生地はやさしい味わいで、ガーリックとブラックペッパーの刺激とのバランスが絶妙。

朝ごはんにはもちろん、おつまみにもなりそうなおいしさです。

こちらは、「明太ポテトパン」。

じゃがいもと明太子の素材の味を楽しめる、シンプルな味わいです。

ポテトサラダのような味付けのじゃがいもは、とっても濃厚!

食べ応えも満点です。

ふわっとした軽いパン生地は、どこか懐かしさを感じる味。

働く方のやさしさが、パンの味にも表れているような気がしました。

落ち着いた雰囲気と懐かしい味を楽しめる「茅ヶ崎ベーカリー」、ぜひ足を運んでみてくださいね。

茅ヶ崎ベーカリー
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北5-15-8
アクセス:JR東海道線・JR相模線 茅ヶ崎駅南口より徒歩約18分またはバスで「東海岸五丁目」下車徒歩1分
電話番号:0467-33-4056
営業時間:11:00~15:00
定休日:月曜日、土曜日、日曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。