逗子葉山で映画ロケ地を探す

猛暑に雨の日々。

みなさん、健やかに過ごされていますか?

逗子葉山は、さまざまな映画のロケ地としてたびたび使われています。

このシーンのこの場所は、多分ここね。

今回は、大好きな映画の撮影場所を探してみました。

転々としていますので、車でドライブしながらがおすすめです。

『海街diary(ダイアリー)』のワンシーン

『海街diary(ダイアリー)』は、2015年公開、是枝裕和監督の作品です。

吉田秋生氏の漫画「海町日記」が原作、綾瀬はるかさんはじめ、美人女優演じる4姉妹と周囲の人々の交流を淡々と描いたストーリー。

地上波でも何度か放送されていますので、みなさんもご存知かもしれません。

物語の舞台設定は、湘南・鎌倉なのですが、この場所も使われました。

鎌倉ロケ地巡りは、有名ですが、隠れミッキーならぬ、隠れロケ地巡りです。

逗子方面から、国道134号線を南下、「大楠小学校入口」を右折、海沿いに進みます。

右手に「湘南サニーサイドマリーナ」、その先に堤防が長く続いています。

冒頭、大切なシーンに出てきます

ここ、ここです。

次女の香田佳乃(長澤まさみさん)が、朝、右手のマンションから出ていきます。

彼の部屋からの朝帰り。

堤防に沿って、自宅に帰っていきます。

勝気だけど、本当は自分探しをしている佳乃の重要なワンシーンなのですよ。

現在も、映画と見比べてそっくりそのまま。

『海街diary(ダイアリー)』の映画が、とても身近に感じられます。

周辺には、漁師さんや農家さんの無人簡易スタンドが建っているので、採りたての野菜や海藻類をお土産にどうぞ。

『歩いても歩いても』13年前のパンフレット

『歩いても歩いても』は、同じく是枝監督、2008年の作品です。

私は、封切りと同時に観に行きました。

パンフレットが、今も手元に残っています。

あらためて読み直してみました。

監督は、亡くなったお母様に「何もしてやれなかった」後悔があったそうです。

「お母様と一緒に笑って観たかった」との想いを込めて作られた映画。

「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」

中表紙に、この一文があります。

お盆に集まるのもままならない今、この言葉が、心にじーんと響きます。

どこにでもいるような、不器用で平凡な家族が、お盆で実家に集まった1日を丁寧に追った物語です。

映画も観直して、またじーんとしてしまいました。

三浦半島のあちこちが、ロケ地になっていますよ。

是枝監督が、惚れ込んだ階段です

冒頭、主人公、横山良多を演じる阿部寛さんが、結婚相手のゆかり(夏川結衣さん)とその息子を連れて、初めて実家に向かうシーンに現れます。

階段好きで知られる、是枝監督。

この階段は、監督自らが探し出した「いい階段」だそう。

「ショッピングプラザ 葉山ステーション」裏手から、住宅街に続く階段です。

今も、ご近所の方が普通に挨拶を交わして行きかいます。

緑に囲まれた、長い階段。

13年の年月を経て、まわりの木々も成長し、手入れもされて、ますます「いい階段」になっています。

階段は、劇中、何度も何度も出てきます

父(原田芳雄さん)が、杖をつきつつ散歩に下っていくシーン。

父と良多と男の子3人で海を見に下りていくシーン。

後半、良多の家族をバス停まで見送り、老父母(母役は樹木希林さん、全編怪演!)も、この階段を上っていきます。

時を経て、手すりがきれいになっていますが、まさにここ!

監督が伝えたかった「それでも人生は続いていく」というニュアンスを階段が見事に表現していました。

階段も映画も、おススメです!

「ショッピングプラザ 葉山ステーション」に駐車可能なので、ロケ地巡りの後は、おいしいものをたっぷり買いこんでお帰りください。

コロナ禍、映画館に行くことを控えていますので、新作映画のリサーチができません。

もうしばらくは、旧作映画でロケ地探しを続けます。

『海街diary(ダイアリー)』ロケ地

住所:神奈川県横須賀市佐島周辺

『歩いても歩いても』ロケ地
住所:神奈川県三浦郡葉山町長柄周辺

アクセス:逗子方面より、国道134号線南下、「大楠小学校入口」を右折、海沿い→国道134号     線を戻り、「湘南国際村入口」右折→「ショッピングプラザ葉山ステーション」裏

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。