「鶴岡八幡宮」発祥の地。材木座「由比若宮」へお正月参拝♪

鎌倉へお出かけする時、名所と聞いてまっさきに思い浮かぶのはどこですか?

まだ鎌倉に住みはじめる前は、「やっぱり…鶴岡八幡宮だよね?」私もそう、答えていました。

鶴岡八幡宮は、JR鎌倉駅東口を出て若宮大路を15分程歩くと見えてくる鎌倉の代表的名所のひとつ。

そんな鶴岡八幡宮の発祥元となった神社があるのを知っていましたか?

地元の人でもあまり知らないかもしれない、「由比若宮(ゆいわかみや)」。またの名を「元鶴岡八幡宮」「元八幡」。

今回は、久しぶりに新年のお正月のタイミングをレポートしてきましたよ!

透き通るような冬の青空と、真っすぐな陽ざしの中、新年の参拝はとても気持ちがいいもの。

写真とともにそのご由緒も併せてご紹介いたしましょう。

住宅地の中をゆく!鶴岡八幡宮のはじまりとなった場所「元鶴岡八幡宮」

「元鶴岡八幡宮」と聞いて、鶴岡八幡宮の近くかしら?と、思った方も多いのでは?

場所は、材木座一丁目。
なんと、材木座エリアの住宅地の中にあります。

若宮大路から鎌倉女学院と京浜急行バス鎌倉営業所の道を入り、鎌倉ヒロ病院を通り過ぎ右手の場所。

お正月期間だからでしょうか、分かりやすい立て看板が示してくれました。
中には迷ってしまう方もいるようなので、注意しながら行ってみてくださいね!

鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の5代前、頼義が京都から源氏の氏神様をおまつりに

石畳を抜けると、立派な鳥居が見えてきます。

どうして「元鶴岡八幡宮」と言われているのでしょう。

そのご由緒は、
1063年に源頼朝(よりとも)の5代前の祖先である源頼義(よりよし)が、奥羽(東北)での戦に勝利して京に帰る途中、鎌倉に立ち寄り、この地に源氏の守り神である京都の石清水八幡宮のご祭神を移し、おまつりしたといわれています。

石清水八幡宮は、日本三大八幡宮の1つです。

1180年に源頼朝が神意を占い、その後、現在の鶴岡八幡宮のある場所に社殿を移したので、この場所が「元鶴岡八幡宮」と呼ばれるようになったそうです。

境内に入ってみると、一の鳥居、二の鳥居が立派に建てられています。

右手には手水舎。
左手には、「義家旗上松」が。

源頼義の子、源義家(よしいえ)が後三年の役の戦の後、旗を立てたと言われる松。
義家は神社の修復にも尽力したそうです。

この場所から、古都・鎌倉がはじまったのかぁ…と、とても深い歴史が感じられますね。

ちょっと遠いな…という方も、鶴岡八幡宮からでも参拝できる「由比若宮遥拝所」

お賽銭箱にも、鶴岡八幡宮と同じ鶴のご社紋があります。

ちなみに鶴岡八幡宮の境内からでも、この場所を遥拝できるように「由比若宮遥拝所」があるのをご存知ですか。

となりには鶴亀石があり、榊(さかき)の木が植えられた厳かな雰囲気の一角があります。

何度も通っている私も、長いこと何のための場所なのかをよく知らなかったのですが、今回ようやく謎が解けました!(笑)

現地まで来られなくても、そっと手を合わせてみてくださいね。
離れた場所からでも、一緒にご参拝をしたことになるそうですよ!

お正月の空気感は伝わりましたか?(笑)

地元民からは「鶴岡さん」で親しまれる鶴岡八幡宮。

相模国一の宮発祥の地として、今もこうして地元の生活の身近な場所で大切に守られ続けているのは、とてもすばらしいことですね。

みなさんもぜひ、鶴岡八幡宮ご参拝の折には「元鶴岡八幡宮(由比若宮)」へもご参拝を!

これで、あなたも鎌倉通になったかも。

由比若宮(元八幡)
住所:神奈川県鎌倉市材木座1-7
アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」から徒歩15分
     JR横須賀線「鎌倉駅」からバス「元八幡」下車徒歩1分
TEL:0467-22-0315(鶴岡八幡宮)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。