築100年の古民家でコスタリカのコーヒーを 「カフェテーロ葉山」

葉山に住む友人に「とってもステキなカフェがあるよ」と聞いたのは昨年の冬。

機会をうかがっていましたが、今回ようやくおじゃますることができました。

国道134号線の葉山大道の交差点からすぐと、交通の便のよい場所にあるはずなんですが、え?ここに?というようなところにただずんでいるこのお店。

でも一度行くととりこになってしまうくらい、ゆったりとくつろげるステキな雰囲気のカフェなんです。

今回は「カフェテーロ葉山」をご紹介します!

葉山の隠れ家のようなカフェ

「カフェテーロ葉山」はJR「逗子駅」もしくは京急「逗子・葉山駅」からバスに乗り、「葉山大道」で下車、交差点から脇道を入ってすぐ左側、道から少し中に入ったところにあります。

お店の手前には3台ほど車をおけるスペースも。

通路を通って奥に進むと入口には大きなのれんが!

カラフルでおしゃれなイラストが描かれたのれんが不思議と日本家屋にマッチしています。

引き戸を開けて中に入ると玄関のようになっていて、足もとには「靴のままどうぞ」とのサインが。

そのまま板張りの床に上がります。

左手には大きな焙煎機、右手には趣のある和家具の上にさまざまな書籍が並んでいます。

正面はカウンターになっていて、メニューを見てこちらで注文するスタイル。

本日のスペシャルティコーヒーなど、オーナーの方がていねいに説明してくださるのをうかがい、おすすめのコーヒー「ドタ・フレッシュ」をいただくことに。

築100年の古民家を改装

お店の中に進んでいくと…ステキなたたずまいの落ち着いた空間が広がっています。

木材でできた天井や太い梁、格子戸やガラスの入った障子。

部屋の周りには昔ながらの回り廊下が。

板張りの床には長椅子や一人掛けソファなど、いろいろなかたちの家具がゆったりと配置されています。

聞けばこちらの建物は大正時代に建てられた築100年になる古民家なのだそう。

杉の木でできた一本柱や大正ガラスなど、当時の建築様式が残っている古民家を改装し、その風情を保ったままの姿で2018年にカフェとしてオープン。

きれいに手入れされた店内はコーヒーの香りがなじみ、さらに味わい深いカフェスペースとなっています。

床の間の横に置かれたソファに座って、店内に差し込むやわらかな日差しと縁側の外に見える景色をながめていると、心地よくてつい長居したくなってしまいそうです。

幸せの国コスタリカからやってきたコーヒー

お店の方が注文したコーヒーを持ってきてくださいました。

コーヒーは大きめのカップにたっぷり注がれています。

一口いただくとその香りとほのかな甘み、そして奥深いうまみに驚かされます。

ミルクや砂糖を入れずにブラックで、というオーナーのオススメも納得。

雑味のないすっきりとした味わいで、豆本来の味を楽しむことができます。

こちらのお店のコーヒーは全てコスタリカ産。

世界有数のコーヒーの産地として知られるコスタリカは経済的には豊かとは言えませんが、「地球幸福度指数」のランキングで1位に選ばれた「幸せの国」。

豊かな自然に恵まれ、国をあげて環境保護に取り組んでいます。

オーナーはコスタリカという国の素晴らしさを、コーヒーを通して多くの人に知ってもらいたいという思いから、コスタリカの生産者から直接豆を仕入れ、このカフェをオープンしたのだそう。

オーナーの熱い思いもコーヒーの味のアクセントになっているのかもしれませんね。

文化を発信する場所に

こちらのお店では現在「蘇る!『わたしのマリリン・モンロー展』」を開催中。

モンロー没後60年にあたる今年、和田誠や大橋歩などの著名なイラストレーターが描いた作品12点を店内に展示しています。

こちらの作品はなんとこのお店の常連のお客さんが所有するものだとか。

このほか、映画の上映会やミニライブ、ワークショップや対話の会など、季節ごとにさまざまなイベントも行われています。

店名の「カフェテーロ」とは、コスタリカの公用語であるスペイン語で「コーヒー商人」という意味だそう。

日本文化の伝統が息づくこのカフェで、ゆったりとコーヒーの香りに包まれながら、コスタリカに思いをはせてみるのもいいかもしれませんね。

カフェテーロ葉山

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1532
アクセス:JR横須賀線「逗子駅」もしくは京急線「逗子・葉山駅」よりバスで「葉山大道」下 車、徒歩約2分
TEL:046-874-9061
時間:10:00-18:00
定休日:水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。